<この体験記を書いた人>
ペンネーム:じゃがいも
性別:女
年齢:72
プロフィール:免許返納もそろそろ考える歳に近づいてきていると感じます。
私は72歳で、現在は75歳の夫と二人暮らしです。
44歳の娘は結婚当初から近くに住んでおり、正社員で働いていたため、孫が小さなころはよく預かりました。
保育園に2歳のころから通っておりましたが、お熱での呼び出しは当たり前。
小学校では学童に入らず我が家へ来ていたため、宿題も毎日のように見て、夕飯もよく作っていました。
偏食で嫌いなものが多い子だったので、揚げ物やパスタなど、和食が好きな私たち夫婦と味覚はあいませんでしたが我慢しました。
多めに作って、孫を迎えに来た娘に持たせることもよくありました。
孫は外遊びが好きなとても元気な子でした。
「テレビゲームはさせないでほしい」という娘の要望もあり、公園によく連れて行きました。
かくれんぼをして腰痛になったり、鬼ごっこをして足をくじくこともありました。
孫の世話をするのは、身体が弱い私にとっては一苦労です。
しかし、娘からヘルプがくれば、頭痛が酷い時でも、吐き気がしていても、かわいい娘とかわいい孫のためと、老体に鞭打ってお世話をしてきました。
娘には大変感謝され、私も後悔はなく、頑張って良かったと思っていました。
それなのに......最近はモヤモヤする思いでいっぱいになってしまいました。
つい先日、私が躓いてケガをしました。
大腿骨の骨折で1カ月の入院でした。
やっと自宅に戻ってこれたのですが、痛みはまだあります。
入院して筋肉が衰えたせいもあったのでしょう、足を引きずって歩く生活で、まだまだ日常生活には戻れません。
リハビリに通っていますが、病院に行くのも一苦労です。
そんな中、娘は入院した日と退院した日に来てくれただけで、連絡一つくれないのです。
忙しいのは分かりますが、「なにか手伝おうか?」「これやっておくよ」そんな言葉さえかけてくれませんでした。
むしろ、退院した日に会ったときには「最近忙しいんだよね」と。
なるべく連絡をしないでほしいというオーラを出されたのです。
私は、介護をしてもらおう、という気はないんです。
ただ、優しさや思いやりが欲しかっただけなんです。
しかしあきらかに迷惑だと拒絶する態度に、虚しさを感じました。
中学生になった孫は、部活動で忙しいですが、帰りや休日に顔を見せてくれることがあります。
そして、洗い物をしてくれたり、お菓子を買ってきてくれたり、私への気遣いを見せてくれます。
孫の優しさに触れていると、娘の冷たさをより一層感じて寂しくなったり、娘の幼いころを思い出したり......。
いろいろな感情がごちゃまぜになって涙が出そうになります。
自分のことは自分で!冷たい娘と言われてもそれが母のためだから/あぽり
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