<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ふしね
性別:女
年齢:49
プロフィール:現在5歳の女児と夫と暮らす兼業主婦です。義実家とスープの冷めない距離に住んでいます。
私と夫はひとりっ子の同い年。
35歳で結婚しました。
しかし、なかなか子どもに恵まれず、不妊治療を繰り返した末、44歳でようやく念願の第一子を授かりました。待ちに待った子どもの誕生で、私たち夫婦はもちろんのこと、両家父母も初孫ができたと大喜びでした。
私は結婚する前から保育士を続けていて、出産後も働くつもりでいました。
というより、不妊治療費がとても高額で、貯金もままならず、そこへ来て夫は数年前から自営業を始めたため、正直家計は火の車状態だったのです。
私が働かないと親子3人飢え死にするかも?というくらい低収入だった当時。
義父母は「孫の面倒は私たちがみてあげるから、あなたは気兼ねなく働いていいよ」と言ってくれたので、出産後、義父母の家の近所に賃貸アパートを借り、そこで親子3人暮らすことになりました。
文字通り、スープの冷めない距離です。自営業を軌道にのせるため、必死で働く夫の代わりに(?)、義父母は毎日のように孫をあやしに来たり、義母が作った料理を持ってきたりしてくれていました。そのときは私もとても感謝していました。
そして、子どもが6カ月になったと同時に保育園に預け、私も仕事復帰をはたしました。
忙しくしている夫の代わりに保育園の送り迎えを担当してくれたのも義父母だったのですが、だんだん「ちょっと勝手じゃない?」と思うことが増えてきました。
うちの子どもは生まれたときから髪の毛が薄く、特に頭頂部はなかなか伸びませんでした。そのくせ、前髪と耳の横の毛だけは割と伸びていたので、とりあえず、そこを女の子らしく結ぶのが私のひそかな楽しみになっていました。
子どもが1歳直前になったころ「〇ちゃんの髪の毛、一度すっきりと全部切ったら、伸びるの早くなるんじゃないかしら?」と突然、義母が言い出しました。
この義母の思いつきに、私は「切る」と返事した覚えはなかったのですが、ある日仕事が終わって、保育園から帰った娘を義父母宅に迎えに行ったとき、びっくり仰天。子どもの髪がきれいさっぱり、刈られていたのです。いわゆる男の子がよくするスポーツ刈りになっていました。
「私の友だちに美容師さんがいてね。たまたまうちに遊びに来てくれたから、ちょうど良いと思って、切ってもらったわよ」と涼しい顔で話す義母......。
言い返す言葉もなく、落胆しながら子どもを抱っこしてアパートまで戻ったのを今でもよく覚えています。
その後、子どもはどこかへ出かけると決まって「男の子」と間違えられていました。
結婚したときから、薄々は感じていたのですが、義母はとても自己中心的なところがあり、とにかく相手の話は少しも聞きません。
送迎時、保育園の先生から伝えられたこともまともに聞いていなくて、次の日必要なものを何度も持たせ忘れたことがありました。
私としては家にいる夫に送り迎えをしてほしかったのですが、義父母は「〇くん(夫)が忙しいんだから、私たちが行くのが当然でしょう」と聞き入れてはくれません。
さすがに持ち物の件は、担任に伝えて私に直接連絡を入れてもらうようにしたのですが、義母は子どもの母親気取りで送り迎えに行っているようだと、つい最近子どものママ友さんにそっと耳打ちされ、さらに愕然となりました。
「スープの冷めない距離」というのも良し悪し......。
今も近所に住んでいますが、私自身は義父母との交流はなるべく避けるようにしている今日この頃です。
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