<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:51
プロフィール:12歳から23歳の3人の子ども&脳梗塞の夫と暮らす、ワーキングマザーです。
我が家の19歳の次女は、高1の夏休み明けから高校に行けなくなり、それ以来引きこもり生活で家事手伝いをしています。
夫(56)が病気で思うように働けなくなり、私(51)が夜勤の仕事で忙しくしているため、家事をしてくれるのはとても助かるのですが、一つだけ困ったことがあります。それが、娘の昼夜逆転生活です。
引きこもりはじめた16歳のころは、娘はただ自分の部屋に引きこもっているだけでした。
そのころに比べれば現在の娘は、私と一緒ならスーパーへ食品の買い出しも行くし、食事を作ってくれるしと、大きな進歩を遂げています。
ですが、昼間は寝て、夜起きる逆転生活。
娘の健康のためにも、これだけは改善しなくてはと考えています。
ある日、私が夜勤を終えて早朝6時ごろ帰宅すると、2階の娘の部屋は既に煌々と電気がついていました。
最初は「早起きして感心感心」と喜んでいたのですが、仕事が休みの深夜3時ごろにたまたま起きて、娘の部屋の電気が付いていることに気付きました。
部屋の扉をノックしてみると、机に向かいパソコンを操作する娘の姿が。
「何してるの?」と尋ねると、「別に何も」といって娘はパソコンを閉じてしまいました。
でも、ペンタブが出てたため、パソコンでイラストを描いていたのだろうと思います。
中学生のころ娘は美術部でイラストを描くのが好きでした。
その趣味が生活のハリになればと、パソコンやペンタブは私があげたものです。
毎日の生活の中で楽しい時間が過ごせれば、生活に潤いが出るし気持ちにも余裕がもてるはず、そう考えたのです。
結果的に自分の部屋に引きこもっていた娘が、家庭内引きこもりへと改善(?)しているので、パソコンやパンタブをあげたことは正解だったと思いますが、まさかそれが昼夜逆転生活の一因になってしまうとは思ってもいませんでした。
自分が夜勤をしているせいか、夜は寝て昼間は起きている方が体の調子がいい、と実感があります。
私のように夜勤専属の仕事をしているのなら仕方がありませんが、娘は家事手伝いです。
きちんと夜は寝て昼間は起きて、規則正しい生活を送って貰いたいというのが、母親としての願いです。
正直なところ「将来就職してほしい」という希望もあるので、その時のためにもやはり、夜昼逆転生活は直しておきたいもの。
そこで考えたのが「モーニングコール作戦」です。
私の仕事が終わるのが朝6時頃。
その時に、会社から娘のスマホにメールを入れるのです。
内容は「おはよう。今から帰るから、朝ごはんのお味噌汁、よろしくね!」のような、朝食の手伝いを促すものです。
その時間帯は、娘はまだ起きているか寝入りばなですが、メール後に帰宅してから娘の部屋を覗くと大抵は起きていました。
時には、朝食のお味噌汁やおかずを作ってくれていることもあり、まずまずの成功。
しかし確実なものではなく、部屋を覗くと娘はすっかり熟睡していることもあり、昼夜逆転を直すには至りませんでした。
それではと考えたのが、「昼間に起こしておく作戦」。
夜私の仕事が休みの日には買い物や、実家の祖父母のところに連れていくなど、なるべく娘を外に連れ出す作戦です。
さすがに昼間外出していれば、夜には眠くなるので、その日は夜に就寝し、翌朝起きてきます。
しかし、これも私が休みの日限定です。
週に2日間だけなので、毎日の習慣化には至らず、私も休みの度に外出するわけにもいかず、なかなかうまくいきません。
かくなる上は...と現在は「いかに昼夜逆転生活が体に悪いかを説こう作戦」を画策中です。
このように、どうにか改善させたいと色々アプローチしては、失敗の連続。
どうにかしたい母とマイペース娘の攻防戦はまだまだ続きそうです。
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