<この体験記を書いた人>
ペンネーム:もんぺ
性別:男
年齢:65
プロフィール:婿養子として妻と結婚し、義実家で長年生活してきた二児の父親です。今年定年を迎えました。
私は今年で65歳を迎えた二児の父親です。
婿養子として結婚して33年。ずっと妻の家族と同居してきました。
最近、仕事の方も無事に定年を迎え、やっと一息つけると思っていたところ、義父からまだまだ若いから働けるだろと言われて困惑しています。
私が勤めていたところは、60歳で早期定年するか、役職など肩書きはなくなりますが平社員として働き続けるか選べる職場でした。
力仕事もあり、体力的にも苦しいので一度は60歳での退職を考えましたが、下の息子がどうしても行きたい学科があるからと二浪したあと大学に入学、そこから大学院に進学したこともあり、経済的なことも考えさらに5年働き続けました。
ありがたいことに私の場合は役員としての雇用で採用され、管理職となり、今までよりも精神的にきついことが増えましたが、なんとかその役目も終えることができました。
件の息子も就職し、上の娘も結婚して、ようやくゆっくりできると思っていました。
妻との旅行の約束も果たせるなと考えていたところ、今年90歳になる義父から『65歳ならまだまだ働ける』攻撃が始まりました。
義父は私の住む地域で、長年議員を務めてきた人。
元は普通の会社員だったそうですが、60代に入る前に退職し、そこからは80代に入るまで議員を何期か続け、議会議長も務めていた経歴があります。
また、戦争で早くに父親を亡くした義父は、弟妹を養うために必死で働いたと親戚からは聞いていました。
私自身、若い頃は家族の為に、晩年は地域の為にと尽力する義父を尊敬し、婿養子の私との関係も良好だと思っていました。
しかし、80代に入るまで議員として働き、今でも地域の相談役として出かけることの多い義父からすれば、65歳など「若者」の部類に入るそうで、仕事を世話してやろうかと言われる始末。
自分で言うのも何なのですが、真面目に勤め上げたこともあり退職金や貯金などもそこそこあります。
子供達も独立しているので、そこまで贅沢しなければ夫婦二人これから生活するぶんには問題ないと思っております。
妻とも趣味で行っている畑を一緒に耕してのんびり過ごそうと話をしているのに、義父は「若い」の一点張りで実娘の妻の言うことさえ耳を持ってくれません。
実際、義父は90歳とは思えない程毎日精力的に動き回っているのでそう思うのでしょうが、最近は「お義父さんが元気すぎるだけなんです!」と叫びたくなる毎日です。
しばらくは無視して妻と旅行に行ったり、娘が初孫を産んだのでそちらに伺ったりして、リタイア後の人生を謳歌しようと思っています。
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