<この体験記を書いた人>
ペンネーム:オリーブ
性別:女
年齢:40代
プロフィール:暇ができるとねこ動画を見ている猫好き専業主婦です。
私たちは50代と40代の子どものいない夫婦です。
晩婚だったので、以前は妊活しながら衰えていく体力と向き合い、子育てに必要な体力を維持したいと日々頑張っていました。
私はもともと「病気などで人に迷惑をかけたくない」と強く思いながら、30代後半は歯科には年に1度の定期健診、会社で行われる健康診断も数値を観察し、数カ月に一度は健康維持も兼ね献血へ。日頃からウォーキングやストレッチなども欠かさない生活でした。
主人も会社で健康診断が年に2回あったので、それは受けていました。
ですが、歯科にはほとんど行っていないのがわかったのです。検診に行くように話すと、「大丈夫だよ、行きたくない」と渋られてしまいました。私は説得にかかりました。
妊活中だったため「子どもが大きくなったときに入れ歯だったり、固いものを一緒に食べられなかったり、それじゃカッコ悪いし悲しいでしょ?」と。仕事を理由になんだかんだと歯科に通い始めるまで3カ月かかりましたが、それでも行ってくれたことに感謝しました。
週に一度も通えなかったこともあり、結局治療が終わったのは1年後。それからは年に1度の検診を続けてくれています。
その後、子宝に恵まれなかったので、現在は2人の老後のためと健康維持にと目的が変わってきています。頼れる家族もいないのでお互いのことを面倒みると想像しながら生活しています。
少し踏み込んだ話をしたときのことです。
私は「どちらかが介護が必要になり、体力的に老々介護が厳しくなったら、財産をすべて処分して2人で入れる介護施設へ入居、そこで余生を2人ですごしたい」という気持ちを伝えました。
しかし、主人は「残るのは年下のお前なのだから、まだ先のことだけど判断能力がなくなる前に、家や土地の名義をお前に変更できるものはしておきたい」と。結婚と同時に主人の実家で同居、嫁姑問題で別居、妊活で疲弊していった私に「苦労かけてごめんね。俺が死んだあとはお前に苦労かけないように準備したい」と言ってくれたのです。
普段からぽや~っとしている主人なので、そんなことを考えてくれているなんて思いもせず、驚いたのを覚えています。
主人の優しさを感じました。もちろんそれも必要な対策かもしれません。ですが、それよりも私は一緒に健康に寄り添って年をとっていきたい、そのためにやれることをやろうと提案したのです。
それからは、残業がなく帰ってきたときは、夕食の前に炊飯器のスイッチを押して1時間ほどウォーキング。その時間を使って将来のことを話し合いました。
そして、主人の会社の福利厚生を利用して2人で人間ドッグを受けることにしました。
市内の総合病院なのですが、旅行にでも行くようなうきうきした気持ちでした。病院側の配慮で部屋も隣、食事なども一緒にとれるようになっていました。夕食後の自由時間、主人がラウンジで「2年に1度、一緒に人間ドック受けようか?」と提案してきました。「そうだね、じゃあ人間ドック貯金でも始めようかな」と返した私に「よろしくね」と主人は笑いました。
2人でいつまでも旅行にいけるようにウォーキング。
2人でおいしいものがいつまでも食べられるように歯科検診。
2年に1度の人間ドッグで、いつまでも一緒にいられるように......。
いつまでも仲の良い夫婦でいるため、これからも実践していこうと思っています。
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