きっと忘れないよ! 小学生の長男が「これ使って」と差し出してくれた貯金箱

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:じゃすみん
性別:女
年齢:40
プロフィール:家族7人暮らし。3人の子どもに恵まれた母です。

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わが家は主人と私、長男、次男に末っ子の長女、義母と義姉の7人家族です。大所帯なので、わが家には自家用車が3台あります。まず1台は家業がある主人が仕事で使用しているので、家族が乗ることはほとんどありません。そして義母の自家用車は、障害を持った義姉のために義母が毎日使用しています。一方私は長男が生まれたことを機に、軽自動車を購入しました。保育園の送り迎えと、仕事の通勤程度にしか使用しなかったので、軽自動車でも問題なく、これまで楽しく過ごしてきました。しかし、小学生になった長男も体格が大きくなり、遠出するには軽自動車では窮屈になってきたのです。また、兄妹が増えたので軽自動車では家族全員で出かけることもできません。そこでとうとう私の自家用車を買い替えることになりました。

主人と車のカタログやインターネットを見ながら、あれやこれや話していると、長男も気になるようでいろいろと質問してきました。やはり男の子だからでしょうか、車に興味があるようで、「今度はどんな大きさの車?」、「色はかっこいいのがいいよな~」、「めっちゃ速い車にしようよ!」など、話し合いに参加してうれしそうです。「新しい車が来たら、〇〇へ行こう!」、「僕はこの席に座るんだ!」なんて言って楽しい時間が過ぎました。

ですが、車選びは楽しいばかりの話ではなく、金銭面の話も必要です。ある日夫婦で、家計の状況を考えながら「コレはやめよう」、「コレは大丈夫」など、車種やオプションなどをどんどん決めていました。すると隣でテレビを見ていた長男が、「どうしてこれはダメなの?」と率直に質問してきました。長男ももう小学生です。ですので長男にわかるように、欲しいものが欲しいときに必ずしも手に入るわけではないこと、ただし、いろいろ調整をすれば、全てが希望通りではなくても、いくつかは願いが叶うこともあると時間をかけて話しました。長男は話の途中で疑問に思ったことを質問しながら、しっかり話を聞いてくれました。

話を聞き終えた長男は席を立ち、自分の部屋へ向かいました。
私たち夫婦は、「こういった機会にお金と欲しいものの関係の話ができたことはよかったはずだよね」と話していると、長男が私たちのもとへ戻ってきて、後ろに隠している物を出したのです。
「お父さん、お母さん、これを使って!」
それは、長男が貯めていたお年玉や、お手伝いで集めたお金が入った貯金箱でした。真っ黒に日焼けした手に抱えられていた貯金箱。それを照れ臭そうに渡してくれる長男。それを見た途端、思わず長男を抱きしめました。なんてやさしい子に育ってくれたんだろうと涙がこぼれました。
もちろん、それを使うことはしません。ただ彼の気持ちがとてもうれしかったのです。きっと長男がわが家を巣立っていったあとも忘れられない、夫婦ともに幸せに包まれた夜でした。

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