「お父さんが~」晩婚晩産、50代で入院。幼い我が子に泣かれて気づいたこと

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ペンネーム:まーちゃんパパ
性別:56
年齢:男
プロフィール:定年までカウントダウンが始まる年齢になりましたが、幸いなことにまだまだ仕事がたくさんあって忙しい毎日です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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「僕らは貧乏人の子供やから、滅多なことでは病気はせえへん」というのを合言葉に、私達兄妹は特に大きな病気をすることもなく半世紀を過ぎるまで平和に生きてきました。

ですが、50歳を過ぎてから体調を崩すことが増えました。疲れやすくなったし、年に一度は必ずと言っていいほど熱を出します。滅多に風邪すらひくことがなかったのに。

4年ほど前には、特に何の前触れがあったわけでもなく、突然激痛を伴う腹痛に襲われ救急搬送。急性の胆嚢炎でした。その時にやむを得ず胆嚢を切除する手術をしました。胆嚢という臓器は切除しても普通の生活には支障はないのですが、なにぶん油物が食べられなくなりました。

食べられないものが増えたこと自体は大した苦ではないのですが、入院した時に1人娘に随分と泣かれたのがこの上なく堪えました。というのも、私は43歳の時に3歳年下の妻と結婚し、45歳の時に娘を授かっています。私が入院した時は娘はまだ小学校の低学年で、お見舞いに来るとまるでこのまま私が帰らぬ人になるかの如く「お父さんが~、お父さんが~」と言ってよく泣いてくれました。お父さんが心配で自分は家に帰れないと毎回大泣きです。娘の涙が心身に沁み、嬉しいやら切ないやらで、この娘のためにも自分は元気でいなければいけないと強く思ったものでした。

それからというもの、夜は可能な限り早く寝る努力をするなど体をできるだけ休めることやお酒を飲みすぎないようにすること、また毎週テニスで汗を流したり通勤は階段を使ったりと体力の維持にも心がけています。

それまでも健康には気を付けていましたが、病気がきっかけでさらに神経質になりました。たまたま新聞で見た「格子が歪んで見えたら...」という広告で目の病気も見つけました。それまでは目の見え方で気になることはなかったのですが、試しにセルフチェックをしてみたらなんかおかしい!? 広告の格子が少し歪んで見えたのが気になり、その後病院で詳しく検査。大したことになる前に治療を受けることができました。

私は関西出身ですから、関西人ジョークよろしく「貧乏人の子やから風邪もひかへん」などと親を前にして言うこともあります。ですが、実は身長168㎝に対し体重が50㎏もなくスーツのサイズはY体というやせ型体形。病気をするまでは10㎏ほどビール太りもしていましたが、腰が痛くて病院に行っても元が細いせいかあまり取り合ってもらえなかったという経緯があるくらい、一般男性からするとかなり痩せています。考えてみれば体質的に体力は乏しいのかもしれません。

娘は今では6年生になり生意気なことも言うようになりましたが、もし私に何かがあれば大泣きこそしなくても涙を流すかもしれません。娘が大人になるまで私は元気でいたいしもちろん元気でいなくてはいけないのです。それにひとつ年下の妹が面倒を見ている86歳になる父もいます。父を向こうの世界に送り出す前に、自分が先に逝くことだけはないようにしたいとも思っています。

巷では人生100年時代が来たとも言われていますが、50歳を過ぎたらおまけの人生という考え方もあります。何が起きても不思議はないのです。体に悪いようなことは何ひとつしていなくても、いつまでも何事もなく年を取るのは難しいというのも痛いほどわかりました。自分だけでなく家族のためにも、健康にはできるだけ気をつけていきたいと思っています。

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