<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:43
プロフィール:私(43歳)、夫(53歳)、小学6年生の息子の3人暮らし。
小学6年生の息子がいます。
息子の同級生に、性同一性障害のA君がいます。
A君の親が保護者会で「実はうちの息子は心は女性で、身体は男性である性同一性障害を持っています。みなさん、ご理解ください」と泣きながら話をしていました。
昔と違い、いまは「LGBTQ問題」は身近なものとなりました。
私の職場でもカミングアウトされているBさん(40代後半女性)がいます。
職場では、トイレ問題や服装規定の改定など、細かく柔軟にBさんと話し合いながら対応しています。
職場自体がかなり早い時期から「LGBTQ問題」に熱心に取り組んでいたことも理由です。
Bさんはおそらく様々な苦労を抱えてきたのだと思います。
いまでは休憩時に、私にパートナーのことなどもフランクに話します。
ただ、Bさんは大人ですし、周りも当然大人ですから話し合いがスムーズです。
一方、A君は小学生のため、息子も含め、なかなか周りの理解が得られないところがあるようです。
小学校側はトイレ、着替え、服装などについて配慮しているのですが、同級生たちは子どもなので、どうしてもA君に言うようです。
「なんで男のくせに髪の毛腰までのばしてんだよ」
「服装が花柄やロングスカートってキモい」
「男女(おとこおんな)」
そんな内容をポンっと言うのだとか。
息子とA君は同じクラスなので、息子からこのようなことがあったと聞くと、A君がかわいそうになります。
息子自身は「A君は身体は男の子で生まれたけど、女の子の心なんだって。僕もよく分からないんだよね。でも、それがA君だから、それでいいよね」と言っています。
私は「差別は絶対にしないでね。A君も戸惑うことも多くて大変だろうし、辛いことも多いはずだからね」と、息子にそう伝えるのが精一杯です。
本当は小学生の息子にどう教えればいいのか...私も悩みながら伝えています。
進学予定の地元の公立中学は、来年度から制服が「男女共、スカートもパンツスタイルも選択自由」となります。
LGBTQ問題は、これから息子自身が成長しながら学んでいくと私は思っています。
「最初に『髪の毛を女の子みたいにのばしたい。身体が男子なのが嫌だ』と言ったときには、産んだ私が悪かったと思い詰めて泣き続けたの」
私と会ったときにAくんの親はそう話していました。
でも、いまでは「あの子の生き方だからね」と心を決めているようです。
親としてA君のことを認めて、望むように応援しているのは素晴らしいと思います。
私も息子にそれぞれを尊重しあう大切さを教えて、息子の成長を応援したいです。
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