玄関開けたらお風呂にGo! 窮屈だった潔癖症な実家の生活がコロナ禍にマッチ!?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。

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私の実家の父(80代)は潔癖症で、家に帰るとすぐにお風呂に入るというのが小さい頃からの実家のルールでした。

どんなに疲れていてもお腹が空いていても、帰ったらすぐにお風呂に直行しないと怒られました。

洋服は1回着たらすぐに洗わなければならず、制服のスカートのように毎回洗えないものは、玄関で脱ぎ着をしなければいけませんでした。

外からのものは汚いので、外で使ったカバンなどは決められた置き場以外に置いてはいけない、外で使ったものを家で使う時は洗うか消毒する。

持ち物以外に買い物にも細かくルールがあり、古本は買わない、缶の飲み物は飲み口を消毒できない時は飲んではいけない、などなど。

他の家の子はもっと自由にできるのに、なんでうちだけこんなことをしなければいけないんだろう...ととても嫌でした。

実家を出て一人暮らしを始め、帰ってきてそのままベッドに横たわった時は本当に感動しました。

これでもう潔癖症すぎる窮屈な生活とはおさらばだと思い、古本をたくさん買い、外で使ったかばんをベッドに置いたりする生活はとても楽しいものでした。

一般的な基準よりもかなり大らかな夫と結婚したのも、実家での生活からの反動だったのかもしれません。

しかし2020年、コロナ禍が起こると手洗いや消毒が注目されるようになりました。

私にとっては手洗い消毒は当たり前。

それどころか、本当にウイルス対策をするなら手洗いだけでなく家から帰ってすぐにお風呂に入った方がいいのでは? と思うまで時間はかかりませんでした。

そのことについて夫と話し合い、帰宅後はお風呂に入ることを習慣にしようと決めたのです。

大らかな夫は最初こそ渋っていたものの、徐々に賛同してくれるようになりました。

夫によると、帰宅後にすぐにお風呂に入ると衛生的で気持ちいいだけでなく、だらだらを時間を過ごしてしまうことがなくなったそうです。

それまでによくあった「あれもしてない、これもしてない、お風呂も入っていない」ということがなくなり、時間を有効に使えると満足そうです。

そんな生活のおかげか、コロナ禍になってからは2人とも風邪もひいておらず、例年よりも健康的に過ごせています。

あれだけ嫌だった実家の潔癖症習慣がこんな時に役立つとは思ってもいませんでした。

ちなみに、コロナ禍の始まった頃、消毒液が不足して大変ということがありましたよね。

ところが、潔癖症の実家は消毒液を常にストックする生活を何10年も続けていたため、消毒液には困らないばかりか、消毒液がないという親戚や友人に分けてあげていました。

親戚中から変わり者扱いされていた父も、この時ばかりはとても感謝されたようです。

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