本当に大変だった実家の片づけ。元気なうちに潔く"捨てる"ことの大切さを痛感/chii

本当に大変だった実家の片づけ。元気なうちに潔く"捨てる"ことの大切さを痛感/chii pixta_88095933_S.jpg

モラハラ夫と別居して、11年目、一人暮らしも3年目に入りました。

【前回】モラハラ夫のご機嫌を伺って毎日ビクビク...息苦しさしかなかった結婚生活のルーティン

気が付けばまた物が増えていて、セッセと片付けに励む毎日です。

最近、長年使用していたテレビが壊れ、手放すことになりました。

一人暮らしの私は地元の廃品回収業者に引き取りを頼むことにしたのですが、引き取り費用はリサイクル料を含めて一番安い所で7000円でした。

物を捨てるのはお金がかかるってこと、実家の片付けを経験して痛いほどわかっています。

実家の片付けをした時、その荷物は大型トラック2台分ありました。

昭和初期生まれの母は物を捨てるのが大嫌い、そして苦手で、もったいないが口癖のような人でした。

私が自分のボーナスで購入した毛皮のコートをリサイクルショップに売ってしまった時、鬼のような顔をして怒っていたのを思い出します。

なんて、もったいないことするの!と。

その時から、私は物を捨てることに罪悪感を持つようになってしまったけれど、今は時代が違います。

あちこちでミニマリストの生き方が紹介されるようになりました。

私がやっと物を捨てることに罪悪感を感じなくなったのは、つい最近のことです。

大量に物を残していくことは、かえって子どもたちの迷惑になる。

経験したからこそわかるので、これからもどんどん手放していきたいと思っています。

本当に大変だった実家の片付け。

高齢者施設に入居が決まった母と共に片付けを始めたのですが、まず取り掛かったのは着物の処分です。

母は趣味で、お茶やお花をやっていたので、和ダンスいっぱいの着物がありました。

母としては、着物は財産という思いもあったと思います。

総額500万くらいになると言っていた母。

着物買取業者に引き取りに来てもらい、査定をしてもらったのですが、ほとんどが買い取れないと断られ、帯も含めて買い取ってもらえた金額は、数千円だったと思います。

母はその時、とっても悲しそうな顔をしていましたが、心を鬼にして引き取ってもらいました。

貴金属類は、母が一人でいる時に、貴金属買取業者に二束三文で売ってしまったようです。

高齢者の一人暮らしは、悪徳業者に狙われると知っていたけれど、母はまんまと引っかかってしまいました。

押し入れの整頓を始めると、中から地元の信用金庫からもらった粗品類が大量に出てきました。

タオルだったり、石鹸だったり、賞味期限がきれた乾麺もたくさんありました。

もったいないからしまっておいたと母は言っていたけれど、使わない方がもっともったいないのでは?と当時思ったものです。

父の遺品も大切にしまってありました、高価だった背広類やカバンも。

もったいなくて捨てられなかったのだと思います。

それから大変だったのは、アルバム、写真です。

これも大量にあり、段ボール箱3つほどありました。

思い出の写真を見ていると、なかなか片付けが進まなかったし、捨てることができないでいたのですが、後に、兄嫁がドーンと段ボールごと捨ててくれて、潔さに感謝しました。

実家の片付けは潔さが必要だと感じましたが、それが今も生かされています。

もったいないという気持ちより、これは必要なのか?に重点をおくようにしています。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

chii

モラハラDV夫の家を飛び出し、10年目のchiiと申します。離婚には応じてもらえずに、現在も熟年別居中です。つい最近、共に暮らしていた大学生の息子が自立をして一人暮らしになりました。某スーパーでサービスカウンターの仕事をしています。パートなので生活は楽ではありませんが、結婚生活が地獄だったからこそ、現在の一人の時間に幸せを感じています。別居直後から書き出した「60代小さく暮らす」お一人様の老後がテーマの「お茶のいっぷく」を書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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