1年で金利が5%!? それでも私が「外貨定期預金」を利用しない理由/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】投資をするなら大手銀行よりネット証券がお勧めのシンプルな理由

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最近、銀行に預けたときの金利が上がっていますよね。

以前は0.01%みたいな雀の涙みたいな金利しか付きませんでしたが、0.3%から0.5%ぐらいの金利が付くものも増えてきました。

背景には、世界中の金利上昇が続く中で、日本の国債の金利も上昇し、もう間もなく1%に辿り着きそうになっていることがあります。

銀行からすると、預金者に0.3%や0.5%と多少高い金利を支払おうが、集めたお金で日本国債を買えば1%程度の金利がつくわけですから、損をすることがありません。

そういうわけで、日本国債の金利の上昇に合わせて、銀行預金の金利も上がっていくわけですね。

ここまで書いたら勘の良い人であればお分かりかと思いますが、高い金利を得ようと思ったら、銀行に預けるのではなく、直接、日本国債を購入するのが得になります。

わざわざ銀行に預けるのは中抜きされるだけですから。

日本国債を購入するのは簡単で、銀行や証券会社などの金融機関で口座を開いて、購入を申し込むだけです。

株式を購入するのとまったく同じで、面倒な手続きはありません。

「日本は借金がたくさんあると聞いたから、国債を買うのが不安......!」と思う人はいるでしょうが、個人向けの国債はいくら購入しても、すべて国が返済を保証してくれます。

なので、安心して購入することができます。

話は変わりますが、銀行預金や日本国債以上に金利が高い預金商品が、最近話題になっているのを皆さんご存じでしょうか?

はい、外貨預金です。

外貨預金自体は以前からありました。

日本円を海外の通貨に交換して、交換した国で預金をすることで、日本より高い金利を得るというものです。

オーストラリアドルや南アフリカランドが有名でしょうか。

年利換算で、日本円では想像できないほど高い金利がつきます。

オーストラリアドルなら10%とか、南アフリカランドなら30%とか。

オーストラリアや南アフリカだとちょっと不安に思う人も多いでしょうが、アメリカドルでも外貨預金ができます。

ただ、大手銀行でアメリカドルで外貨預金をしても金利は大してつかなかったんですよね。0.01%とか、ほとんど日本で預金したのと変わらない水準だった。

それが、最近のアメリカでの金利上昇もあって、5%ぐらいの金利がつくようになったんですよね。

経済大国のアメリカで、しかも、金利が5%もつくなら、めちゃくちゃ魅力的に感じるのではないでしょうか。

実際、アメリカドルで外貨預金をしている人は増えてはいるものの、私はたとえ金利が5%ついたとしても、外貨預金はしません。

というのも、外貨預金をしようとすると、日本円を現地通貨に交換する必要があり、その際には、為替手数料を銀行に支払う必要があるからです。

1ドルなら大抵1円です。年間の金利が5%だとしたら、その年の金利が1%減るのと同じことになっちゃいます。

さらには、現地通貨から日本円に戻すときにも、同じく為替手数料がかかります。銀行からすると、多少高い金利を設定しても、為替手数料を取れるから儲かるんですよね。

さらにさらに、外貨預金は為替の影響も受けますから、今の1ドル150円で、ドルを買って外貨預金をして、来年1ドル120円と円高になるようなことがあれば、多少の高い金利なんて吹き飛んじゃいます。

外貨預金では、手数料も取られるし、為替次第では損をすることもあることからすると、安全で、金利も上がっていて、為替の影響なんてない、日本国債を購入するのは全然悪い選択じゃないんですよね。

そんなこんなで、私は外貨預金はしませんが、そろそろ日本国債はもっと購入してもいいかなと考え始めています。

今日は以上となります。

皆さんの参考になれば幸いです。ではでは!!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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