こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】「老後資金はいくらあれば安心なの...?」将来が不安な人は「シミュレーション」をしよう
来年から新NISAが始まるということで、投資の話題がテレビや雑誌で賑わっていますよね。
投資雑誌の定番特集といえば、『お勧めの高配当株はどれか!?』になります。
高配当について少し解説をすると、株式投資をして利益を得るのには大きく二つあります。
一つは、投資した株の株価が上がること。
もう一つは、投資した株から株主優待や配当を得ることになります。
専門用語だと、株価が上がることで得られる利益をキャピタルゲイン、株主優待や配当で得られる利益をインカムゲインといいます。
株主優待はイメージが湧きますよね。
例えば、ハンバーガー屋さんが自社でのハンバーガーを無料で食べられるクーポンを配ったり、玩具屋さんが自社のおもちゃを株主に無料で配ったりするものです。
配当は、その会社の毎年の利益の一部を株主に現金として配るものです。
またまた専門用語になりますが、株価の何%ぐらいが配当されるかを『配当利回り』と言い、年間の利益のうち、どれくらいの割合が配当されているかを『配当性向』といいます。
物で配れば株主優待、現金で配れば配当というと分かりやすいんじゃないでしょうか。
それで、高配当株というのは、普通の会社に比べて、多めの配当を配る会社のことを指します。
どれくらいから高配当株というかはいろんな考え方がありますが、配当利回りで4%以上、配当性向で40%以上ぐらいが高配当株と言われている感じです。
配当利回りが4%以上というと、100万円を投資したら4万円以上の現金をもらえるということです。
銀行預金の金利は良くて0.5%とかぐらいですから、投資したお金から4%も配当がもらえるとなれば相当嬉しいですよね。
高配当株に投資をしたい人はたくさんいるし、雑誌でも特集が組まれるのはよく理解できます。
でも、私は高配当株には投資しないようにしています。
正確には、あと10年ぐらいは投資をするつもりはありません。
理由は簡単です。
高配当株は株価が長期的にそれほど上がらないと考えているからです。
最初に書いたように、株式投資をして利益を得る方法は、株価が上がることと、優待や配当を得ることになります。
どういう会社が株価が上がりやすいかというと、利益が毎年大きく増えている会社です。
将来成長するから、それを期待して、高い値段でも買おうとする人が出てきます。
それで、利益が増える会社はどういう会社かというと、その会社が優れた従業員をたくさん雇用したり、次々と新しいサービスや商品を開発したりする会社です。
優秀な従業員を雇用するときも、新製品を作るときも、必要になるのは『お金』です。
では、毎年の利益のうち株主に配当でお金をたくさん配ったら、どうなるでしょうか。
はい、会社を成長させるための『お金』が減ってしまいます。
単純な引き算です。
雑誌の特集で登場する『高配当株』を見てもらうと分かるんですが、日本国内の売上が大きい、それほど成長していない会社が多いんですよね。
そういう成長していない会社は、会社の中の『お金』の活用方法がないから、株主に多くの現金を配ります。
結果、高配当株になるわけです。
じゃあ、高配当株に投資をするのは損かといえば、そんなことはありません。
私も、あと10年ぐらいしたら高配当株に投資をし始めるつもりです。
高配当株は株価がそれほど上がらないけど、代わりに安定している会社も多いんですよね。
中には、会社の利益を食いつくしてタコ足配当みたいなことをするところもあるので、ちゃんと中身は見た方がいいんですが。
年を取ったら、そんなに株価は上がらなくてもいいので(困らないので)、10年後には安定した高配当株に投資をしようかなって考えているわけです。
投資に正解はないので、あくまで私はこうするつもりという話を紹介してみました。
今日のところは以上です。 ではでは!!
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