夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女の浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
【前回】夫婦漫才みたいだった2人。旦那の浮気さえなければ今も一緒に楽しく暮らしていたのかなぁ
今から20年以上前、ごく普通のサラリーマンだった旦那は突如リストラに遭ってしまい、紆余曲折の後に夫婦で居酒屋経営を始める事になりました。
何も無い状態のテナントビルに居酒屋の内装をして、それこそ中古のマンションのひとつでも買えるんじゃないかと思う程の金額を投資して私達の居酒屋を作り上げました。
その店が自分の持ち物であればそれだけで済むけれど、更にその内装費の為に借りた国民金融公庫のローンに加えて毎月の店賃も払わなければいけません。
リストラされた旦那の退職金なんて無いにも等しいし、3人の子どもを抱えてパートしていた私のお給料を加えても貯蓄出来る程の余裕はありませんでした。
ですから私達の開店資金は、旦那の両親からの援助と国民金融公庫からのローンなどほぼ100%借金なのです。
開店した当時私達の居酒屋は連日大盛況ですこぶる順調でした。
お客様からは夫婦仲の良さを冷やかされる事もしばしばでした。
そして10年後には国民金融公庫の借金は一度も滞る事なく完済できました。
その後、店の設備投資等で少額のローン返済はずっと続きますけど。
実は私達は居酒屋を開店してから一年以内に建て売り住宅を購入しています。
あの頃はそりゃあもう怖いくらい店の経営は順調でしたからね。
購入した家のローンは旦那が70過ぎる頃まで続く予定でした。
身体が動く間は働き続けるつもりでしたから、たとえそのくらいの年齢になろうとも家のローンは払い続けられるだろうと思っていました。
ですが、結局は離婚した事で家は売りました。
しかし、家が売れたらその殆どを渡してくれるもんだと思っていた私の目論見は見事に崩れ去りました。
なんとその時のお金は旦那によってきっちり半分こにされました。
え? 私への慰謝料は?(笑)
...仕方がないか。
家は売ったけど、私と離婚した後でも居酒屋の店賃と新しく借りたマンションの家賃は払わなければならないのだから、旦那は大変だろうなと思います。
その後、例の流行り病が長い間続きましたしね。
国からの補償は多少あったみたいですけど、売り上げが無ければ店賃を払うのも大変だったはずです。
さて、例の流行り病の期間は居酒屋はどうなっていたのでしょうね。
大家さんによっては店を借りてからオープンするまでの内装工事中でも店賃を取るところが大半だと聞きました。
しかし、私達が入った商業ビルの大家さんは店賃は店のオープンの月からでいいと言って下さったのです。
そういう大家さんの事だからその期間は少しくらい店賃を値下げして下さってたのかな?
結局その後、旦那は店を廃業しました。
流行り病も関係してるのかもしれないし、業績が思わしくなかったのかもしれませんね。
そこら辺は詳しく知らないのだけれど、あのまま夫婦で仲良く一緒に働いていれば地元の皆様に愛される老舗の居酒屋になっていたのかな?
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