施設入所を決められた90歳の父が激怒!もっといい方法があったのかと悩んでいます

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みどり
性別:女
年齢:53
プロフィール:10代で実家を離れてそのまま結婚。1人娘と夫と3人暮らしのパート主婦。

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私の実父(90)・実母(80)は、私が生まれる前からずっと、地方の小さな町で農業を営んでいました。私や私の兄弟は全員進学や就職・結婚を機に、父母の元を離れて暮らしています。
父母は60才を過ぎても現役で働き続け、母は私たち兄弟に採れたての農作物を送ってくれていました。私たち兄弟も、遠く離れて暮らす両親に、ずっと元気でいてもらえたらと願っていました。
でも、加齢とともに段々と不調が増えてきた両親。倒れて救急車で運ばれた、病気が見つかって入院したという連絡が、たびたび私たち兄弟の元に入ってくるようになったのです。交通網が発達しておらずすぐ駆けつけられるような場所ではないため、連絡があるたびに私たち兄弟はヒヤヒヤしていました。

どうにか回復しては体に鞭を打って仕事に復帰する、ということを繰り返していたのですが、ついにそれも難しくなりました。母はずっと足が悪かったのですが、歩くことすら難しくなってしまったのです。ついにそこまでになってしまったかと私は悲しく、そして申し訳なくなりました。

足が悪くなってしまっては農業は難しくなってしまいます。それに、家事だってままならない状況です。何より、父は家事を全て母まかせにしていたため、母が家事をできなくなってしまった今、生活が困難となってしまいました。
そこで兄弟で話し合った結果、父と母を二人で同じ施設に入れることにしたのです。できることなら、父と母の住まいのそばの施設に入れてあげたかったのですが、私たち兄弟で洗濯などのお世話をするため、兄の住まいの近くにある施設に入所してもらうことになりました

しかし、それを知った父は激怒しました。「自分はそんな施設に入る必要はない!」と。確かに父も体の不調はいくつか抱えていたものの、基本的には元気なのです。それは私たち兄弟もよく分かっていました。でも、母が家事をすることのできない状況になった今、生活が厳しいのは目に見えています。私たちにとっても苦渋の決断でした。

母も、父をなだめようと頑張ってくれましたが、父は最後まで納得しませんでした。半ば強制的な形で、施設に入所させる形になってしまい、みな罪悪感にかられています。

施設に入って少し経ちましたが、まだ足も丈夫な父にとっては、小さな施設の外に出ることができないことも、自由に行動できないことも、病人扱いされることも、本当にストレスなようです。何かにつけて施設の方に「外に出せ」と要求し、困らせていると聞いています。本当にこの決断で良かったのか、父と母にとっての幸せとは何なのか......。もっと良い選択肢があったのではないかと、心を痛める日々です。せめて父と母が喜んでくれるように、退屈しないように、なるべく施設に通おうと思っている私です。

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