<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:52
プロフィール:52歳の兼業主婦。最近、実母のことで頭を抱えています。
私は今年52歳の兼業主婦で、76歳になる実母がいます。
実父の方は6年ほど前に病気ですでに他界しています。
実母は父が亡くなった当初はその事実と看護疲れから、かなりふさぎこんでしまいました。
しかし、友人や近所の方などに俳句の会やダンス教室に誘ってもらい、それに参加しだしてからは次第に元気を取り戻していきました。
私はすでに結婚しており、実家から車で一時間ほどの義実家で暮らしているため、父が亡くなってからは母は実家で一人で暮らしています。
ふさぎこんでいた頃は「しばらく実家に帰った方がいいのかな?」と心配していたのですが、ダンス教室の親睦旅行に出かけるなど、外に出始めた母にほっと胸をなでおろしました。
しばらくして、そのダンス教室で知り合った年下の男性と仲良くなり、2人で食事や買い物などに行っていることを母から聞きました。
すでに実父の三回忌の法要が終わった頃のことです。
少し天然ながらハツラツとしたイメージのある、以前の母に戻っていたので「元気なら、まぁ父も許してくれるだろう」と私は特に口を出すつもりもなかったのですが...。
「今付き合っている彼と籍を入れようか悩んでいるの」
「はぁっ?」
不意に電話でそんなことを言われた私は、思わず大きい声で聞き返してしまいました。
同時に文字通り腰を抜かしそうになり、その場にしゃがみこんでしまった私。
母の相手にはまだ会ったことがありませんが、年齢は私と同じ52歳と聞いています。
母の話だと、相手の方も若い頃に奥様を父と同じ病気で亡くされて、そこからずっとお子さんもいない独り身なのだそうです。
それを聞いた私は勝手に、同じ病気で伴侶を亡くして落ち込んでいた母が気になって、相手をしてくれているんだと思っていました。
ただの相手の気まぐれだと、そう思っていたのです。
籍を入れるという話は母からしか聞いていません。
相手の方が実際どう思っていらっしゃるか聞いてないのでなんとも言えないのですが、もし相手の方も結婚を望んでいるんだとすれば、母の何が良くてそんなことを思うのか本気で悩みます。
「すぐ介護が必要になるのが目に見えているのになぜ?」
「遺産目当てなの?」
ついゴシップ記事のような下世話なことが脳裏に浮かんでしまいます。
再婚するもしないも母の人生とは思うのですが、さすがに騙されていないか心配になっています。
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