年金生活で月の収入は23万円。年金受給間近、64歳主婦の「私流家計管理法」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:文月奈津
性別:女性
年齢:64
プロフィール:夫と次男の3人暮らし。長男が最近結婚。長男の幸せをうれしく思う気持ちの中に、ちょっぴり淋しさが混じります。

年金生活で月の収入は23万円。年金受給間近、64歳主婦の「私流家計管理法」 20.jpg

主人は2021年の4月で68歳。

現在勤務中の会社は10月で退職する予定です。

年金と主人の給料で暮らしていますが、給料は現役時代の約1/3。

ボーナスがないので何かと出費の多い年末は苦しいし、冠婚葬祭があると貯金を崩すしかありません。

7月に私が65歳になるから、いよいよ国民年金がもらえます。

住宅ローンの返済が2022年の5月まであるけれど、なんとかなるだろうと思っていました。

でも、昨年末「加給年金」の四文字が頭に浮かびました。

サラリーマンの夫が65歳で老齢年金がもらえるようになっても、妻が65歳に達してない間は加給年金が支給されます。

我が家の加給年金は、月に換算すると3万円でした。

加給年金は私が65歳になるとストップするため、収入がマイナス3万円。

65歳から私に月6万円の年金が支給されても、加給年金がカットされ分を引いたら、月の収入は実質「プラス6万円」ではなく「プラス3万円」にしかなりません。

一応、私が65歳になっても加給年金はゼロになるわけでなく、振替加算に変わります。

日本年金機構で調べたら、私の年齢の振替加算の月額は3,748円と判明しました。

今までこづかいにしていた私の厚生年金の1ヶ月9,620円を足しても、主人の退職後の我が家の月の収入は236,000円くらいにしかなりません。

サラリーマンの家庭の夫婦合計の年金平均額は、厚生年金と老齢年金の合計で約230,000円のようです。

しかし、65歳になると介護保険が使えるため、保険料がアップします。

主人が退職すれば社会保険ではなくなるので、2人分の国民健康保険料の支払いもあります。

我が家は、236,000円から私の介護保険と2人分の国民健康保険料が引かれるので、平均額より少なくなるもよう。

さあ大変です。

のんびり屋の私ですが、今後は気を引き締めて節約に励まねばなりません。

新婚時代は、主人の給料の1/3を主人の両親に仕送りしていたので、家計は大変でした。

私は家計簿を2冊つけてお金をしっかり管理。

一冊はよくあるその日使った金額を、種目別で書いていく物です。

もう一冊は、日本初の女性ジャーナリストで家計簿の発案者でもある羽仁もと子さんの家計簿です。

食費、保健衛生費などの予算額を月ごとに決め、使った日に内容と支出額を記入します。

日々残額をはっきりさせるので、予算額を超えて使いすぎることはありません。

長年この2冊の家計簿をつけ、上手にやりくりできました。

でも、次男が生まれてすぐに主人の両親と同居し、パートで働いたので家計簿はつけなくなっていました。

新婚時代を思い出し、家計簿をつけようと決意した私。

羽仁もと子さんの家計簿を簡略化した物にしようと思い、ノートに予算管理する品目を書き出しました。

毎月の支出で、自身の工夫でやりくりできるのは食費、保健衛生費、被服費(クリーニング代含む)、備品費です。

まず食費を5万円と決め、米代5,500円、副食費(調味料、嗜好品含む)41,500円。

菓子が好きな家族で菓子代がかさみがちなのを防ぐため、菓子代は3,000円としました。

光熱費は家族の協力が不可欠です。

我が家は2カ月に一度支払う水道代がくせもの。

2月は15,262円もかかりました。

2年ほど前に節水型シャワーに変え、長男が一人暮らしを始めたこともあり水道代は11,000円台まで下がったのに、いつのまにか増えてきています。

きちんと記録して、棒グラフにして光熱費削減の協力を夫に訴えました。

利用するメインスーパーは決めてありますが、肉の安いスーパー、砂糖とお菓子の安いスーパーと言うように、購入する物でスーパーを変えています。

ドラックストアーも同じように品目別で買い分けています。

更に、遠いけれど月1回シニアは10%オフで購入できるスーパーをサブのスーパーにすることにしました。

1,000円足らずでも、黒字になるとうれしいもの。

2月の黒字は879円でした。

今は毎月の支出額は、特別なことがない限り現在の収入より少ないので、黒字額と合わせて貯金していきます。

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