<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:夫と二人暮らしの主婦です。
約1年前まで派遣で働いていた職場での話です。
私と同時期に中途採用で入社してきた50歳くらいの女性がいました。
正社員としての採用で、本人いわく以前は銀行などで働いていたという事です。
大人しそうな、人当たりのいい人だなと思っていました。
ある日ランチ時に話していると、なんと同じ中学校の出身だということが判明し、その頃から少しずつ距離が縮まっていきました。
最初は良い人が中学の先輩でよかったなと思っていましたが、徐々に彼女の態度が変わっていきました。
最初は丁寧語で話していたのが徐々に当たりが強くなってきました。
しまいには「これやってよ!」「まだできてないの!?」と怒ったような命令口調が出るようになりました。
そして、事あるごとに自分が正社員であることをアピールし、マウンティングしてくるようになりました。
「派遣ってそうやるのね、私は正社員しかやったことないから分かんなぁい」
「私は正社員で満足してるけど、派遣ってどうなの〜?」
些細なやり方の違いなどを指摘してわざとらしく言ったり、給料やボーナスの金額を聞いてきたりと、派遣社員相手だととたんにデリカシーがなくなります。
そんなことが続いたので顔を見るのも嫌になってしまい、なるべくこちらから話さないようにしていました。
そんな折、彼女が都内の別の支社に異動することになりました。
「これで毎日顔を合わせなくて済む!」と安心したのも束の間、しばらくすると彼女から頻繁に長文のLINEがくるようになったのです。
内容はすべて、会社の悪口と愚痴。
きっと異動先の会社でもマウンティングをしてメンバーとぶつかったのでしょう。
スクロールしても終わらない長文の愚痴、しかも、感情に任せて書いているようで誤字脱字や予測変換ミスが多く、何を言っているのか分からない箇所も多々あります。
読むだけでも疲れるのに、ついうっかり「相手の方も悪気はないから気にしない方がいい」というような返信をすると「あなた、あいつの味方なの!」とますますヒートアップします。
彼女の言うことに従って一緒に悪口を言わないと怒るので「そうですね、分かります」と同調するしかありませんでした。
忙しくて返信をしなかった時は、次の日の昼休みに電話がかかってきます。
初めは仕事の連絡をするのですが、徐々に話が脱線し「昨日LINEの返信がなかったけど、こんなことがあって...正社員って大変!」と悪口とマウンティングが始まります。
一度電話がかかってくるとなかなか切ってくれず、私の貴重な昼休みは消えていきました。
さすがに上司に相談しようかと思っていた頃、彼女からの連絡が来なくなりました。
社員さんに聞くと「あ〜、あの人ね〜」とあきれたような顔をします。
どうやら異動先でもメンバーとの折り合いが悪く、しょっちゅうケンカをし孤立したようで、最後はブチギレして辞めてしまったということでした。
最初はいい人だと思ったのに何があってこうなってしまったのか。
元からそういう人間だったのでしょうか...。
いずれにしろ、彼女への対応で疲れてしまっていたので、辞めたと聞いて正直ほっとしました。
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