20代で結婚して、2男1女を授かり、主婦として暮らしてきた中道あんさん。でも50代になると、夫との別居、女性としての身体の変化、母の介護...と、立て続けに「人生の転機」が訪れます。そんな激動の中で中道さんが見つけた「50代からの人生を前向きに過ごすためのヒント」をご紹介。今回は、自分の時間を作るためにしていることです。
前回の記事:「時間があれば休もう」はもうやめ!50代の私が目指す「ドイツ流のメリハリある生活」
「50代主婦ブログ」という検索ワードで、私のブログに訪れる方がいらっしゃいます。
主婦の定義とは一般的に「既婚の女性で、家庭の運営のキーパーソン」。
つまり「夫が労働力で経済的基盤を作り、妻はその労働力を維持するための環境である家庭を守り、家族の面倒をみるという分業スタイルにおける役割」が主婦。
で、なぜにそんなに「50代主婦ブログ」が検索されているのか?と考えてみました。
だって疑問や困っていなければ、検索しないですよね。
なにかしらそのキーワードで欲しい情報があるから検索するのですから。
50代はちょうど子供の手が離れ、母としての役割を終え方の荷が下りたと同時に、言葉にできないような寂しさを感じることがあります。
いわゆる「空の巣症候群」(からのすしょうこうぐん)というものですね。
同時に体にも変調をきたし、更年期の症状も現れる頃です。
そんな時にふと「このままの人生でいいんかなぁ」「私ってどういう人間なんだろう」と改めて自分を見つめ直すのかもしれません。
今、「50代主婦ブログ」が検索されるのは、「他の⼈はどうしているんだろう」と思うからだと思うのです。
言い換えれば、同じような悩みや人生を模索している人が多いと言えるのではないでしょうか。
私も40歳から45歳までは女性の生き方を模索して本屋さんに通いつめました。
ロールモデルになりそうな女性を見つけては、その人のマネっ子をして、ちょっと背伸びしたランチを食べに出かけるなど、自分の好きなものを熱心に探し続けていました。
45歳の時に就活したのは本からの影響もあり、自立した女性に憧れたからです。
少し、早めに自分と向き合ったことで、50代になった時には子供が巣立つ寂しさよりも「さぁこれから人生を楽しむぞ!」と自分にベクトルが自然に向きました。
最近まで職業を会社員・主婦と書いていました。
夫はいませんけれど、子供たちとの家庭はあるので主婦業はしています。
しかし、それも卒業。
まずは、主婦という肩書を捨てました。
どんどん家事をスリム化していて、私の家事時間はとても短いです。
炊事も子供のためから、自分が主役、に。
あれこれおかずを作って帰りを待つ、なんてことをしなくなりました。
夕飯が作れなければ「作れないから兄妹で食べに行って」などと指示もしていましたが、今は完全に放ったらかし。
大人ならば食べることぐらい自分で考えて当然ですよね。
また、持ち物を整理して今の暮らしに合わないものを処分したことで、家の中はスッキリ。
モノが少なくなれば、掃除の時間も短くなります。
ちょこちょこ掃除していれば、年末の大掃除も不要。
一日で主婦の時間は2時間もない気がします。
先日、友人とランチの後にカフェでお茶していたらあっという間に夕方に。
「ああ、家に帰ってご飯の支度をしなきゃ」とため息交じりの友人に、「家に帰って奥さんいなきゃ、適当に食べるやろう」というと、「そういうわけにもいかないのよ」と言う。
「ふうん。そうなんだ」と返事をしていますが、心の中では、「そうやってやるからなんだよなぁ」と思っちゃう。
経済的基盤を作る夫に対し、自分だけ楽しんだら悪いように思うのもなんとなく分かる気がします。
ならば、自分も経済的に自立して自由になるお金を生み出すこと。
主婦時間をとことん減らして、それ以外の時間で自己表現していく。
好きなことやりたいことをやってみる。
女性一人ひとりが自分を重視して生きれば、たとえ主婦業をしていても、それ以外の顔が光るであろうし、逆にプロ級主婦は輝きを放つのではないかと思うのです。
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