先日、ブログを見つけた幼馴染が拙著『50代もう一度「ひとり時間」』を読んで6、7年ぶりに連絡をくれました。
最後に会ったのはちょうど夫とのトラブルを抱えていた頃。数年ぶりに幼馴染の女子会で。その時の私を見て「綺麗になった、肌がきれい!」と褒めてくれたのです。冗談で不倫でもしているのかと聞かれたのを覚えています。
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当時、精神的に病んでしまってもおかしくはない状況でした。
でも、正社員の肩書で得た自立への自信。仕事を通じてやりがいや達成感を得られる喜び。
「働く」ことが「お金のため」だけでなく「自分のため」にという心意気を持てたこと。
肌艶が良かったのは、その充実感が内面から溢れ出ていたのではないかと思うのです。
あれから10年、今の私があの時のように仕事で輝いているかといえばそうではありません。
それはきっと、事業拡大の可能性が消えた上に企業譲渡の影を感じ、経営に飛躍を感じなくなったこと。仕事にやりがいを感じなくなり、自分自身の成長が止まってしまったこと。それが大きな原因だと思います。「仕事」が「お金のため」だけになったのです。そうすると、仕事はもう楽しみというより、こなしていくだけの義務感。
自分だけが頑張って「多少無理をしても会社や子供の為に働かなければ」という想いはもうなく、その荷を下ろしたい気持ちでした。
前回のエピソード:人生後半戦。「私らしく生きる」ための最強手段とは?
私は「定年が仕事のゴール」だと公言していました。定年退職後は、ゆっくりのんびり今度は好きな仕事を探して...というライフプランを考えていました。
残すところあと5年。自分が好きで得意なことを仕事にすることで誰かに喜んでもらえたら「仕事=がまん」ではなく「仕事=好き」となり働くことの意味も大きく変わっていくと思うのです。
私は毎日ブログで「自分の好き」を発信しています。それによって自分軸ができ、周囲に流されない「自分スタイル」が出来上ったのだと思います。そして、その延長線上にWEBコラムのお仕事を頂けるようになったのだと考えています。
時々、書くことに頭を悩ませ、書いては消しを繰り返し、何時間もパソコンの前から離れられないことがあります。でも、想いを伝えることが好きですし、読んでくれる人がいると思うと苦になることはありません。
自分の好きが得意となって、それが仕事になる。それは今の生活とかけ離れたところにあるのではなく自分の身近なところにあると思うのです。お料理や手芸、絵を描くことや、お花を生けること。
現在はブログやインスタなどのSNSの情報発信がビジネスツールになってネットで「好き」を売れる時代にもなっています。
友人には自身の体の浮腫みや下半身太りなどの悩みを、バランス良く立つ、歩き方で改善。
その喜びを同じ悩みを持つ皆に広めていきたいと、インストラクターになった人がいます。
このように自分の経験を生かせば説得力のある仕事になります。
私が仕事で再び輝けるとしたら「お金」ではなくて「好き」を基準にした仕事を選んだ時でしょう。
そう遠くはない将来に「なんかキラキラしているね」と言われる日が来ると信じています。
次の記事はこちら:大切な人ほど距離を保つ。女だらけの職場で学んだこと
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「女性の生き方ブログ!50代を 丁寧に生きる、あんさん流<」主宰。Ameba公式トップブロガー。結婚22年で夫と別居。自立した人生を送るため、正社員として働きだしました。社会人の長男、大学生の長女と同居しています。要介護2の実母は3年半同居生活の後有料老人ホームにて暮らしております。
『50代、もう一度「ひとり時間」』(KADOKAWA)
20代で結婚、2男1女を授かり、主婦として普通に生きてきた。でも50代になると人生の転機が頼まれもしないのに訪れる。夫との別居、母の介護、女性としての身体の変化、子どもたちの成長。そこから見つけた「ひとりの楽しみ」をあますところなく伝え続ける、「あんさん」流のアラフィフライフ。50代からの人生を前向きに過ごすためのヒントが満載。
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