<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ねこのきもちがわからない
性別:女
年齢:51
プロィール:43歳という年齢でばあばになった私。そりゃ周りもいろいろ思うところはあると思います。
43歳の夏。私はばあばになりました。
初めての孫が生まれ、もう可愛くて可愛くて孫に夢中になりました。そんな訳で、周囲に止められる声も全く私の耳には届かず「ばあば~」と呼ばれることを熱望。その結果、孫からはめでたく「ばあば~」と呼ばれています。
ですが、その甘美な響きは私に幸せにするだけではなく、日常のワンシーンのちょっとした「ムムム」と「冷遇」を呼びこむことになりました。
例えばお買い物。孫と一緒に夕飯の材料をあれこれ見て回っているとき、「ばあば、これがいい~」と、孫が大きな声で私を呼ぶと、周囲から飛んでくるのが「ムムム?」
孫の動きを目で追う人がちらほら。私の元に孫が来た途端さっきの「ムムム?」は最大級の「ムムム!!!」に変わります。
しかし、これはその一瞬だけでおおむね好意的な視線。「ばあばもママも結婚が早かったのね~」、あるいは「ありゃりゃ~~~」的な空気を感じる程度です。
しかし、コレが知り合いとなるとごくまれに違った事情が生まれることがあります。
ほとんどの人は、スーパーで出会う見知らぬ人たちと同じく、それとなく、でも直接的な質問を投げかけ、自分の中の疑問を払拭します。
しかし中には、私が「年上のママ」ではなく、「すごく若いばあば」だと知った途端、超がつくほどの冷たい目線を飛ばす人もいるのです。その後私は幽霊扱いされてしまいます。つまりこれ、挨拶しようが、笑顔を向けようがそこにいない人として扱われる、ということです。
ある朝の出来事。とある保護者の方にいつも通りにこやかに挨拶。ですがその途端そのママは私の前を素通りして別のママに声をかけています。そしてその後、こっちを見ながらひそひそ話のスタートです。
あるいは病院で。これはひどいです。今でも思い出すと複雑な気分になります。
孫が発熱したとき、娘と一緒に孫を連れて行った病院の待合室でのこと。
そのとき、孫は40度違い高熱。ぐったりしているので椅子に座って待っていると、周囲のお母さんたちからの視線。そのうちの一組が、「お世話してなさそう」「うつされると困る」とこちらを見てひそひそ話し始めたのです。
苦情を言いたかったのですが、そんなことよりも孫の体調が心配です。診察の結果、発熱の原因は「お腹の風邪」。すぐにお薬をいただくことができて、事なきを得ました。
こんな反応を示す人たちは私たちのことを「ちょっと普通とは違う人たち」と感じていて、「避けたい人」にカテゴライズしたのかもしれません。それならそれで仕方のないこと。大人の私たちは受け止めようと思っています。「テレビドラマでみたことあるやつだな」なんて思いつつ、仕方ないかな、と。
ここに書いているのは私が経験した現実です。きっとこれからもずっとこんな反応に出会い続けるのでしょう。
そのとき私は、良い・悪いとか、正解・不正解だけではなく、清濁あわせのみつつ、孫の人生を照らし続けられるような振舞いを心掛けていきたいです。
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