育児の話で持ちきりの同僚たち。一方わたしは50代にしておばあちゃん感が!?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ちもて
性別:女
年齢:52
プロフィール:子育てはほぼ終了。まだまだおばあちゃんにはなりたくない50代。

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わたしの仕事は不定期に依頼され、仕事先もメンバーも毎回違うのですが、だいたい3〜5人ほどの女性でまわしています。仕事自体は短いけれども失敗の許されない神経を使うものなので、その反動で空き時間は皆気持ちを緩めて過ごしています。実際に仕事をしている時間より空き時間のほうが長かったりするので、自然とおしゃべりに花が咲くのです。年代は30代の子育て世代が一番多く、40代がちらほらいて、50代は2人くらい。数年前までは独身世代が多かったのに、次々と結婚、妊娠し、ママになったばかりだったり2人目がいたり、幼稚園に通っていたりとさまざまですが、わたしにとっては10数年前の懐かしい子育て期を思い出しつつ、微笑ましく感じながら、もっぱら聞き役に徹して相づちを打っています。

仕事上、メンバーの組み合わせによっては、たまにしか会わない同僚も多いので、このあいだまでよちよち歩きだった子どもがもう走っているとか、幼稚園のことを考えているとか聞くと、すごいなあ、早いなあと思い、写真や動画を見せてもらうと可愛いなあとも思います。でも、終始子どもの話一辺倒で、他の話題に水を向けても、わたし以外の2〜3人の興味は子どものことだけなので、結局そちらへ戻っていきます。じゃあ会話に加わらなければいいではないか、とも思うのですが、狭いスペースで長い時間一緒にいるので、読書したりスマホをいじっていたりすると、空気が微妙になり、気を遣われ、遠慮して会話が盛り上がらなくなったりと場の雰囲気が悪くなるので困りものなのです。

ただ、会話に参加しないと気を遣ってくれるのですが、その内容に関しては無頓着なので、放っておいてくれたほうがありがたいのになと思うこともあります。時折り「〇〇さんのときはどうでした?」などと聞かれるので、記憶を頼りにああだったこうだったと話すと、「えー! 昔はそんなだったんですか?」「えー! 今と全然違うんですねー!」と大袈裟に驚かれ、戦中戦後の話じゃあるまいし、ここ10数年でそんなに常識が変わるものなのか?と鼻白むことも多々あります。彼女たちは、現在進行中の子育ての悩みを共有して共感してもらいたいので、1〜2年先をいっている先輩の話は参考になるから熱心に聞くのですが、10数年前の大先輩の話は古すぎて参考にならないようです。
下手に経験談を披露しておばあちゃんの思い出話と思われても癪なので、できるだけ口を挟まないよう、でも、ちゃんと聞いてますよという態度を醸し出すのはなかなか骨の折れます。仕事よりも合間の時間のほうに疲れを感じてしまうわたしは、やはりもうおばあちゃんなのか?とモヤモヤの消えない日々を過ごしているのです。

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