<この体験記を書いた人>
ペンネーム:梅の実
性別:女
年齢:49
プロフィール:何事も猪突猛進派で、やりすぎてしまうこと多めですが、もう若くないアラフィフです。
10数年前、30代だった私は仕事中心の生活をしていました。
仕事を頑張った分だけその成果がお給料に反映されるのが楽しくて、残業も何のその。
若くて元気もあったので、住んでいたアパートは夜と週末に寝るだけの場所と化すくらいでした。
そして、その頃の楽しみと言えばお酒。
ストレス発散も兼ねていたので、毎日仕事から帰った後はビール何杯かの後にワインボトルとか。
週末には昼間や時には朝から飲んだりもしていました。
そんな生活を3年くらい続けていたある時、会社の健康診断の血液検査でひっかかってしまいました。
その頃は何やらずっと体がだるくて微熱っぽい感じがあり、お酒もあまり美味しいとは思えなくなっていました。
すでに何か体に異変があった証拠なのですが、当時は疲れているんだなと思うくらいで、日々の飲酒は習慣化しすぎてやめられなくなっていたのです。
再検査で判明したのは、肝臓がかなりのダメージを受けていて肝硬変になる寸前...!
やっと「これは今すぐ何とかしないと」と気付き、自宅の近所にあった内科へ駆け込みました。
診てくださったのは院長で御年当時80歳! お肌つやつやでとてもお元気そうでした。
「若いからって無理しすぎたねえ。禁酒しないと本当に危ないよ」
「お恥ずかしいですがその通りで...。先生の健康の秘訣はなんですか?」
聞いたところ、毎日プールでゆっくり1km泳ぐとか、お肉は程々に青魚や大豆製品を積極的に食べるとか教えてくださったのですが、特に先生がイチオシだったのは豆乳。
血がサラサラになるよと言われ、猪突猛進な私は話を聞いてからろくに調べもせず、今思えばちょっと常軌を逸したような食生活に変えたのです。
まず、毎日無調整豆乳を1リットル、他に豆腐などの大豆製品も毎日たくさん食べ続けました。
その半年後、先述の内科で再度の血液検査結果がよかったと聞き大満足!
「豆乳を毎日たくさん飲んで大豆製品もたくさん食べています!」
院長に話したところ「摂取しすぎもバランス悪いしあまりよくないよ」と言われたのですが、その時はふーんとしか思いませんでした。
ただその頃から、生理の出血量と痛みがかなり増えていたことだけが気になっていました。
しばらくして、仕事ばかりで運動不足だったことが原因なのか、背中から腰にかけての激しい痛みで、布団から起きるのも歩くのも辛くなりました。
そこで、整体を受けに行くことにしたのですが、そのときのことです。
先生に言われるまま診察ベッドに横になった私。
先生は背中や腰ではなく下腹部を押し始めました。
左下腹部の大腸のあたりを押されると、激しい痛みで思わず小さく叫んでしまいました。
「大豆食べすぎじゃないかな。生理痛ひどいんじゃない? アレルギーかもよ」
先生の言葉にびっくり...!? なぜ大豆をたくさん摂っていることを知っているの?
先生が言ったアレルギーは、遅延型と呼ばれるもので、すぐにはお腹を下したりせず、摂取して数日後に体調が悪化するケースが多いのだそうです。
血液検査をしてみると、なんと本当に大豆アレルギーになっていました。
そこで、豆乳と大豆製品を食べるのを1カ月止めてみました。
すると止めた翌月以降の生理痛はほとんどなくなりました。
再び整体へいくと、下腹部の大腸周りを押されても痛くありませんでした。
後で聞いた話ですが、大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと同じような働きをするので、年齢や体の状態によっては、過剰摂取により身体に悪影響を及ぼすことがあるそうです。
内科の院長先生に、あの時もっと詳しく聞いておけばよかったです。
何事もほどほどに、そして医師のアドバイスはきちんと聞こうと痛感した出来事でした。
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