うさぎと暮らしていた飼い主が、ひょんな事から3匹のねこたちをお迎えすることになったエピソードをお届けしている全10回のシリーズ。
第8話は、緊急保護した子ねこの母親代わりになってくれたつむぎのお話。
それではご覧ください!
前回の記事:なんと...3匹目⁉ 緊急保護した「ハチワレ柄の子ねこ」/ ふうたの衝撃 ~にゃんず来襲~(7)
双子の白ねこ「つむぎとよもぎ」が部屋の中で暮らすようになった3週間後。
カラスに襲われそうになっていたハチワレ柄の子ねこを緊急保護することになり、相棒であるうさぎのふうたに申し訳ないと思いつつ、保護ねこ3匹のパパになった私。
ちなみに、保護した子ねこは生後1ヶ月くらい。
兄弟の中では1番体が小さく、痩せて衰弱している状態でした。
すぐに病院へ連れて行き、検査を受けて3日間安静に過ごしていましたが、保護して4日目の朝、思いも寄らないことが起こります。
子ねこが突然騒ぎ出したので、何事かと思い様子を見に行くと、なんと子ねこの母親と兄弟が自宅のベランダに来ていました。
間違いなく子ねこを探しに来たのでしょう。
母ねこは私を見るなりすぐに逃げていきましたが、置いていかれた子ねこは、ドア越しにいたつむぎに向かって必死に何かを叫んでいました。
家族の元へ返してあげるのが幸せなのは分かっていましたが、4日間も部屋の中で過ごし、人間のにおいがついてしまったこの子に再びお乳を与えてくれるのか?
もし与えてくれなかったら・・
最悪の事態を想像してしまい、私は子ねこを返してあげることができませんでした。
その時に私は、責任を持ってこの子を養っていこうと決意しました。
その日の午後、ようやく子ねこが落ち着いたので名前をつけてあげることにしました。
頭に浮かんだ候補のうち、一番しっくりきた名前が「たび」。
足の裏にある黒い模様が、水玉柄の足袋のように見えたのが理由です。
こうして、つむぎ・よもぎ・たびの3匹は、共に自宅のリビングで生活してもらうことになりました。
こんな小さな子ねこを育てられるだろうか・・
ねこの子育てをやったことがない私はとても不安でしたが、幼い頃からよもぎの面倒を見ていたつむぎは、すぐにたびを受け入れ、出ないお乳を吸われても嫌がることはありませんでした。
我が子じゃなくても、たびを懸命に育ててくれるつむぎの姿を見て、感動したことをよく覚えています。
たびは、母親代わりになったつむぎにべったり。
生活環境に慣れるとやんちゃな一面も露わになり、いたずらしたたびを叱る姿は本当の親子のようでした。
その様子をじっと見守っていたのが、つむぎの弟よもぎ。
好奇心旺盛で物怖じしないたびとは真逆の性格。
水と油のような性格のオスねこ2匹は、どのように馴染んでいったのか。
次回、「3ヶ月ぶりに再会した姉をあっという間に取られてしまった」よもぎのお話をお届けします。
つづく
【次のエピソード】子ねこに姉を取られ、居場所がなくなった弟ねこ・よもぎの違和感
最初から読む:犬?猫?いやいや!ペットを飼うなら「うさぎ」はいかが?/ふうたの飼い主
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