<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:53
プロフィール:1週間が4日くらいに感じるようになってきた50代。
義母は76歳。
うちから車で1時間強のところにひとりで暮らしています。
義父は十数年前に亡くなりました。
数年前までは精力的に外で仕事をしていた働きものの義母でしたが、さすがに体力的に限界を感じたようで、今は家庭菜園などをしながら家で過ごしています。
以前は月に1度か2度くらい会いに行ったり来たりしていましたが、コロナ禍の今は極力控えている状態です。
2020年春、マスク不足が叫ばれていた頃のお話です。
義母から「マスクを作ったよ」と手作りマスクが送られてきました。
義母はもともと手芸好きで、子どもたちが幼かった頃は、よく手作りの服を作ってはプレゼントしてくれていました。
いただいたマスクの中には、そのとき服を作った残り布と思しき懐かしい柄を使ったマスクや、飼っていた犬の服と同じ柄のものもあり、家族で懐かしいねとワイワイと手に取って笑い合っていました。
マスクはたくさんあったので、近所の人や友人にも配りました。
マスクが品薄だった当時は、大変喜ばれたものです。
その後も義母は作ったものをまとめては何度も送ってくれていました。
初めは喜んでいたものの、子ども服や犬の服の残り布で作ったマスクは夫には可愛すぎ、サイズ的にも小さすぎました。
「どうせ作るのならもう少し地味な布で、大きめのサイズのが欲しい」
夫がリクエストしましたが、なぜかそれに関してはスルー。
恐らく、型紙がその大きさしかなかったからだと思います。
毎回20枚くらい作って送ってもらうことが5回ほどあったと思います。
最近は使い捨てマスクの供給も増え、十分市場に出回っているので、「もうそんなにはマスクはいらないよ」と言ってもそれもスルー。
ようやく夫のリクエストに応えた地味めの布の大きめサイズのものが送られてきたのですが、今回はモノトーンだと喜んでいたら、よく見ると黒と白のレース生地でした。
夫が着けて「どう?」と聞いて来ましたが、「う〜ん、ちょっと女性的過ぎるかなあ...」とあまりオススメはできませんでした。
その後も義母は自分の好みの布を探してはせっせとマスクを作り続けています。
その上、街中でウレタン製のマスクや機能的なマスクを見つけるとそれも購入して、手作りマスクと一緒に送って来てくれます。
そんなにマスクばかりいらないのだけれど...と思いながらも、義母の気遣いをありがたくいただいておこうと、家族で取っ替え引っ替えマスク生活を楽しんでいるのです。
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