「もう一人の私がどこかにいる...?」いないはずの私が映画館にいた、数々の証言

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:41
プロフィール:10歳年上の夫と二人暮らしの主婦です。

「もう一人の私がどこかにいる...?」いないはずの私が映画館にいた、数々の証言 24.jpg

今から20年前、大学時代の夏休みのことです。

当時入っていたサークル仲間の同級生数人から、その夏に大ヒットしたアニメ映画を一緒に観に行こうと電話がかかってきました。

しかし、ちょうど旅行中だったので、みんなで行きたかったなと思いながら断りました。

ところが、夏休みが明けてサークルが始まると「一緒に行った映画楽しかったね!」と声をかけられました。

どうやらサークルの友だちは私が一緒に行ったと勘違いしているようです。

私が否定しても「え? またまた〜何言ってんの? いたじゃん!」と一笑に付されます。

しかも複数の友だちがそう言います。

みんながあまりにも当たり前のように言うので、一瞬私が勘違いしているだけなのかと思いましたが、絶対に一緒に行っていません。

誘いの電話がかかってきたときに旅行先で花火をしていたことや、そのときに着ていた服、食べていたお菓子も鮮明に思い出すことができます。

そして、その映画をサークル仲間とではなくバイト先の友人と一緒に観に行ったこと、チケットを買うために30分くらい並んだこと、観た後に居酒屋で感想を話し合ったこともはっきりと覚えています。

絶対私は一緒に行ってない! 何でみんなあんなことを言うんだろう。

というか、私の代わりに行ったのは誰なんだろう...考えると少し怖くなったのを覚えています。

今だったら、その日のSNSを見たり、スマホに残っている写真を確認したりすることで当日の行動をある程度証明できますが、20年前はまだ今のようなSNSはなく、携帯で気軽に写真を撮ることもありませんでした。

行った、行ってないの言い合いで水掛け論をしても、多数決になれば私が負けてしまうので、その場では笑って誤魔化しうやむやにしていました。

それから20年たった最近、サークルの友人と久々に会話することがありました。

「そういえば、こないだ子どもと一緒に久しぶりにあの映画のDVDを観たよ。私たち一緒に観に行ったよね、懐かしいね!」

彼女はそう言います。

20年たっても彼女の中では居なかったはずの私がいたことになっているんだ...。

忘れかけていた不思議な記憶がよみがえりました。

ちなみに、その映画のテーマは「神隠し」です。

いなかったはずの私がいたことになっている、いわば「逆神隠し」とでもいうのでしょうか。

みんなが集団で勘違いしていた? いや、もしかして私のドッペルゲンガーが現れた...そんな考えが頭をよぎりますが、普通に考えたらそんなことはあり得ません。

今も真相は分からず、大きな謎です。

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