<この体験記を書いた人>
ペンネーム:むらまゆ
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦です。夫は46歳の公務員。2020年11月に義父が心臓の大手術を行いました。
私は44歳の専業主婦です。
夫は46歳の公務員、息子は17歳の高校生です。
義父は73歳の年金生活、義父と同居している義弟は41歳の無職です。
2020年11月に義父が1日がかりの心臓の大手術を行いました。
コロナ禍ということもあり家族以外の面会は不可、家族でさえ差し入れをしたくても時間や人数が厳しく制限され「厳戒態勢」ということを嫌でも感じる空間でした。
手術前の説明を受けるため、私と夫と義弟が来院予定だった前日のことです。
既に入院している義父から連絡がありました。
「梅干しとみかんを持ってこい!」
以前心臓の手術をした私の母親が「病院食は美味い不味いと言うより無味、辛かった」と言っていました。
義父は以前から「嫌いなものを食べるくらいなら死んだほうがまし」と公言していたので、病院食に耐えられるかどうか非常に不安でしたが、案の定だったようです。
とはいえ勝手に食事をさせるわけにはいかず、「病院食はちゃんと食べて。病院からOKをもらったら差し入れするから」と言ったのですが、義父は聞いてくれません。
せめて主治医が言ったら聞いてくれるかもと思い、手術前の説明時に主治医に「食料品を差し入れたいが可能か」と聞き、あっさり「ノー」の答えをもらいました。
「病院食は美味しくないですがそれも治療の一環です。入院期間だけでも守ってください」
当然ですよね。
義父は文句を言っていましたが、一応頷いていました。
入院期間は長くても1カ月、さすがにそれくらい守れるだろうと思いましたが...。
なんと、義父は私の目を盗んで義弟にこっそり電話をして、お金や食料品を日用品に紛れて持って来させたそうなのです。
しかも義父は、病院内のコンビニに勝手に行っては好きな食べ物を買い食いして、病院食は一切食べていませんでした。
このような状態が手術後2日間以外毎日だったそうで、病院から「もう帰ってください。ここで行う事はありません」と言われ、手術後わずか10日で退院が決定...。
夫のスマホには義弟より「強制退院です! 迎えに行きます!」とメールがきてびっくりしました。
夫が連絡をとったところ、「早く帰れてラッキー」と義父。
義弟は「病院食が食べたくないなら、食べる必要ないんじゃない」と何故か義父の味方...。
病院に強制退院になった理由を聞いたところ「病院食を一切食べず、差し入れ物だけを食べ、勝手に買い食いするから帰ってもらった」とのこと。
私達が怒ってもあきれても、義父と義弟はバツが悪そうということもなく、素知らぬ顔をしていました。
義父は相変わらず「嫌いなものを食べるくらいなら死んだほうがマシ」と言っています。
義父と似た者同士の義弟はともかく、好き嫌いが多い夫もだんだん義父と義弟に同調し始めています。
ちゃんと病気を治す気はあるのか...3人まとめて説教したいという気持ちが日に日に抑えられなくなっています。
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