<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2020年、新型コロナウイルスの影響で全国一斉休校になった頃の話です。
当時、小学生の子ども2人の勉強はほぼ私が見ていたのですが、夫の手が空いているときは交代で見ることもありました。
当時は混乱の最中で、リモートで授業を行う体制はもちろん、授業の代わりになる課題もなし。
自宅学習について、学校から詳しい指示は全くない状態でした。
正直、子どもに何を教えたらいいのか分かりません。
その一方で、夫は自分流の教育で子どもたちに教えていました。
そしてある日、騒動が起こったのです。
私が下の子どもに文字を教えている際、思いがけないところで子どもが混乱し始めたのです。
それは、ひらがなの「ゆ」。
なぜこの文字で急に子どもが混乱したのか、私には理解ができませんでした。
私は教科書やドリルを見せながら「ほら『ゆ』はこうやって書くんだよ」と説明しました。
しかし、子どもは「ちがーーーう!!」を連発します。
そこで、下の子がこれまで練習した文字や計算を書いたノートを見てみることにしました。
1ページずつめくって確認していくと「ゆ」の字がおかしなことになっているページを発見したのです。
私が教えた覚えはないので、恐らく夫が教えたのだと思います。
「もしかして、ここに書いてある『ゆ』が正しいの?」と聞いてみると、下の子は笑顔で「そう!」と言うのです。
その「ゆ」は、2画で書かれたものではなく、1画でぐるりとつながって書かれたものでした。
まるで、温泉の暖簾の文字のように...。
後から聞いたところによると、国語が苦手な夫は、子どもの頃からずっと「ゆ」は1画で書くものだと信じていたそうです。
約40年も気づかずに生きてきたのはある意味すごい...。
その後、訂正に説明をしたのですが、これが大変で...。
「なんで? パパに教わったのはこっちだよ?」
そう言ってきかないのです
最終的に、夫に「ゆ」の形を字体ごとに見比べてもらい、学校で習う「ゆ」は2画であることを説明。
夫から子どもに「『ゆ』の正しい書き方はこっちでした」と、訂正してもらうことにしました。
いまでは、そのときの騒動の話は、子どもたちの間ですっかり笑い話になっています。
そして、それ以来「パパから勉強は習わない」と決めているようです。
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