ああ、また我が家が険悪ムードに...。息子を「からかっているつもり」の57歳夫の罪なひと言

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:脳梗塞の夫と二人の子供と暮らす、働くお母さんです。

ああ、また我が家が険悪ムードに...。息子を「からかっているつもり」の57歳夫の罪なひと言 18.jpg

57歳の夫とは、結婚30年。

夫は勤勉で人当たりが良い人なのですが、昔から人をからかって遊ぶようなところがあります。

上の娘二人は既に成人しているため、今のからかう対象は、難しいお年頃の中学一年生の末息子。

顔を合わせる朝食や夕食の時に、言葉でつまらない「ちょっかい」をかけては息子をムッとさせています。

例えば、学校でテストがあって私が「テストどうだった?」と息子に話題を振ると、夫がすかさず「どうせ英語と国語は赤点だろう?」とかネガティブなことを言うのです。

バカにしたように言うのではなく、からかう口調なのですが、決めつけられた息子は面白くありません。

一生懸命テスト勉強をしていたことを知っているのだから、もっとポジティブな言葉をかけてあげればいいものを、と思わずにはいられません。

そんな風なので、息子がケンカ腰になってしまうこともあります。

つい先日も、早食いの息子に「もっとゆっくり噛んで食べてね」と私が言うと、夫がすかさず「そういうのを犬食いっていうんだぞ」「お前は犬と一緒だな」といつものからかいモードの口調で一言。

いつもなら、さらりと流してくれる息子も虫の居所が悪かったのか、無言でご飯をかきこんで学校に行ってしまい、食卓は険悪なムードに。

傍で見ていてハラハラ、夫の態度にイライラ。

自分だって同じように言われたらいやだと思うのですが......。

そのつもりが無くても、受け取る相手が嫌な気持ちになったり傷ついたりすれば、言葉も暴力になります。

「子供じゃないんだからいい加減にして!」

そう言いたいところですが、脳梗塞を患った後、気が短くなった夫にそのまま言えば、ケンカになること間違いなし。

オブラートに包んで「もう少し、ポジティブな会話をしようよ」と言ってみるのですが、息子の態度に腹を立てている夫は聞く耳を持ちません。

私にはさほどネガティブな言葉は言って来ないのですが、なぜ息子にはこうもからかいモード全開になってしまうのでしょうか。

折に触れて「お父さんは病気のせいで、言いっぷしが悪かったり、気が短くなったりしてるけどガマンしてあげてね」と息子には言い含めてあるのですが、息子だって難しい年頃です。

このままではいつ堪忍袋の緒が切れて、怒りが爆発するとも限りません。

そこで、息子の身長が伸びた話題になったときに冗談めかして釘を刺してみました。

「ケンカになったら、もう敵わないね。あんまりからかってると、そのうち反撃されちゃうよ、お父さん」。

ところが夫も負けていません。

「まだまだ、あんな細っこいのには負けない!」

そう言って自信満々に胸を張ってニコニコ笑うばかり。

いや、既に身長抜かれているし、もう体力では確実に敵わないですよ、あなた。

思わず心の中でツッコミを入れた私です。

困った夫と息子の間に入り、頭が痛い毎日。

しかしたら、息子より私の堪忍袋の緒の方が先に切れるかもしれません。

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