こんにちは。認知症で要介護4のお義母さん(姑)とリウマチと、骨粗鬆症で要介護5のおばさん(姑の妹)の 在宅介護を経験した嫁のバニラファッジです。
今回のお話は、家のリフォームを大反対するお義母さんを説得した時のお話です。
前回のエピソード:ボロボロの下着を見とがめると...認知症の人の執着、お義母さんの場合
おばさんが杖を使って自立歩行できていた頃、室内の段差で何度も転んだため、リフォームを決めました。主に全てをフルフラットにする他、外の和式トイレを室内の洋式トイレに、お風呂場はあちこちに手すりをつけ、シャワー付きの浅い浴槽に替える予定にしました。
おばさんのためのリフォームですが、そのままお義母さんにも 使いやすい家になると思っていました。
ところが...
とにかく、新しいことが嫌いなお義母さんから大反対を受けました。
家族が言えば言うほど、お義母さんは意固地になっていきました。 元々、頑固なんですが、、認知症も手伝って何度説明しても 理解してもらえず、同意を得ることができませんでした。
もう、こうなったら家族で説得するのは本当に難しく 勝手に進めていけば、大げんかに発展していくだけでした。
しかしそんな時は、家族以外の人から話を進めてもらうのが得策です。
たとえば、お義母さんの弟のお嫁さんを呼んでプッシュ!
また、ある時は...
このように、家族以外の人たちから助け舟をだしてもらいながら ジリジリと我が家は改築に着工することに成功しました。 しかし...
認知症の人は、日々の記憶がどんどん消えていくとともに、これから先の想像力にも欠けていきます。
さらに生活環境が変わることで、認知症が悪化することもあります。そのため、今回のリフォームは間取りは極力変えない範囲で、水回りを使いやすくすることと、段差をなくし、ドアは全部軽い引き戸にしました。
お義母さんがどんなに反対しても、その後の暮らしは きっと快適なものになると信じて強引に進めました。
実際に、この後2人とも介護サービスを受けるようになったので、その時にはトイレもお風呂も使いやすくなっていて、とても助かりました。 お義母さんから猛反対された時は、少し迷いましたが、 昔のままの作りでは、在宅介護はできなかったと思います。
このように被介護者が認知症の場合は、家族と意見の衝突はよくあります。 そんな時は、穏便に話を進めるためにも家族以外の第3者を交えるのはとても有効な手段のひとつだと思います。そのほうが介護者もカッカせず、自分の考えを冷静に整理するいいきっかけになると思います。
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