日頃のモヤモヤやイライラ...人生を重ねると、さまざまな心配事が出てきますよね。そこで定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーから「読者の悩みと専門家のおこたえ」を抜粋してご紹介します。今回は、「このままだと老老介護は目前。どうしたら?」というお悩みに、夫婦カウンセラーの立木ミサさんがアドバイス。さあ、あなたは...どう思われますか?
【お悩み】
このままだと老老介護は目前どうしたら?
私は78歳、夫は80歳。
お互い体にガタがきております。
私は腰や背中の手術をし、あまりうまく歩けず、調子が悪いときは、一日ほとんど寝ているようなことになっています。
夫は耳が遠く、補聴器をつけていますが、操作を誤ることが多く、聞こえていないこともあり、会話がうまくいかないこともしばしば。
持病もあり、薬は欠かせません。
子どもやヘルパーさんに頼るところまではいってませんが、老老介護は目前です。
実際そうなった際、働き盛りの子どもには親の介護ではなく自分たちの老後のために仕事に集中してほしいと思っています。
今後どうしていったらいいか、いろいろ考えてしまいます。
石川県E・Kさん(78歳)
【おこたえ】
支援を受ける体制をいまのうちから整えましょう
老老介護は、これからの日本では日常的なことになっていくのだと思われます。
子どもがいても遠くにいたり、働き盛りであったり、できれば頼らないで何とかしたい、と思うのも親心として当然のことですよね。
できればなるべく早くに行政に相談をして、介護まではいかなくても専門の他人の手を頼ることを考えられると良いかと思います。
お手伝いなどをしてくれる方(他人)が、家の中に入るのは最初は抵抗がある方が多いですが、むしろ早くに慣れておく方が今後、思うように動けなくなることも増えていくので、それから考えるより受け入れやすいのです。
買い物などを代行してくれる場合もありますし、様子を見に来てくれるだけでも安心を得られます。
行政は困っている人を助けてくれるので「困っています」と相談されてみると、いろいろと事情に合わせて援助の手を差し伸べてくれます。
何も言わない人には何もしてくれないものなんですよね。
●立木ミサさん(夫婦カウンセラー)
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