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あらゆる腰痛の行きつく先「脊柱管狭窄症」。なりやすい人の特徴などを専門医・清水先生が解説

【正常な脊柱管】

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背骨の内部を縦に通るトンネル状の空洞が脊柱管。中に神経が通っている。

【脊柱管狭窄症の状態】

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「靭帯が分厚くなる」「椎間板の変形」「トゲができるなど骨そのものの変形」などで、脊柱管が狭くなった状態。

運動は手術と同等の改善率

清水先生の調査によると、脊柱管狭窄症の治療で最も多くの人が受けている消炎鎮痛剤の投与に対して、治療の効果を感じた人は37%。一方、手術に対して効果を感じた人は66%、運動療法に対しては61%という結果に。運動療法を行った人の多くが、効果を感じていることが分かりました。

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腰部脊柱管狭窄症術後のレントゲン写真。手術によって痛みや間欠跛行は改善するが、しびれが残ってしまう人も。腰骨を固定するため、後々別の部位にトラブルが生じることもあります。

取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) 撮影/西山輝彦 イラスト/堀江篤史 モデル/川島佐和子(SPLASH)

<教えてくれた人>

清水整形外科クリニック 院長
清水伸一(しみず・しんいち)先生

埼玉医科大学卒業。茨城県立中央病院、東京都社会保険中央総合病院、埼玉医科大学総合医療センターなどを経て、同センター整形外科医局長、講師を歴任。2006年より現職。日本整形外科学会専門医。

この記事は『毎日が発見』2022年11月号に掲載の情報です。
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