3.細胞の機能を高める亜鉛も忘れずに
亜鉛も不足しがちな栄養素の一つ。中村先生によると「亜鉛は細胞間の連絡機能を促す働きがあります」。つまり、不足すると、骨細胞が骨芽細胞に出す「骨を作れ」という指令や、骨芽細胞と破骨細胞のやりとりなどが滞る可能性があります。かき、赤身の牛肉、ごま、レバーなどに多く含まれています。
骨のことが気になったら整形外科で検査を
骨の状態を知る検査にはX線の他、婦人科に多い超音波を使ったものがありますが、中村先生は、精度が高い「全身DXA(デキサ)法」をすすめています。
これは2種類のX線を腰や足の付け根、腕に当て、骨密度を測定する方法で、多くの整形外科で受けることができます。
また、自治体が骨密度の検診を実施している場合もあります。
「骨の老化は自覚症状がないもの。折れて初めて気付く前に、45歳を過ぎたら一度検査を受けましょう」
取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/秋葉あきこ