さまざまな病気を引き起こすとされる「高血圧」。国内に4300万人はいると推計される一方で、対策が続かなかったり放置したりしている人は3100万人とされています。そこで今回は、名医が本気ですすめる、最新の高血圧対策をご紹介。工藤内科 院長の工藤孝文(くどう・たかふみ)先生が実践している「血圧を下げる方法」を教えてもらいました。
※この記事は定期誌『毎日が発見』2022年2月号に掲載の情報の再配信です。
生活習慣病を専門とし患者の不調を改善
工藤孝文先生
「血圧の数値は体の声。早期に知って健康に」
[食事]
こまめな減塩と水分補給で塩分調整
小さな減塩の積み重ねを大切にしています。例えば、ソースやしょうゆなどの調味料は「かける」のではなく少量を「つける」。うどんやそば、ラーメンのスープは半分残す、パンかご飯なら塩分ゼロのご飯を選ぶ、などです。味が足りないと思ったら、酸味や薬味、スパイスで補います。例えば、刺身は少量のつけしょうゆに、レモンやすだちをプラス。カレーは市販のルウは使わず、スパイスや香味野菜で作れば、香りも増します。
また、水を飲むことで体内の塩分濃度を調整しています。90分に1回飲む「アラーム健康法」で、1回につきコップ1杯で約200ml。10回に分けて1日2Lほどを摂っています。
[運動]
忙しいからこその「ながら運動法」
全身の筋肉の6~7割を占める下半身を中心に、体を動かしています。歩くときはメリハリを意識し、普通に歩く「メリ歩き」を3分、早歩きの「ハリ歩き」を3分。これを1セットとして5セット繰り返して、約30分のいい運動となっています。
意気込んで行うのではなく、テレビを見ながらスクワットをしたり、駅では階段を上ったり、日常生活の中で体を動かすことを意識しています。