突然倒れて救急搬送された親友。検査の末に判明した病名と、明るい彼女が人知れず抱えていた苦悩<前編>
「親友の娘さんから突然『母が倒れた』と連絡を受けました。さまざまな検査を受けた後、判明した病名を聞き、彼女自身も彼女の家族も、そして私もあ然としてしまいました。だって、彼女は頭も良く、明るくて、非の打ちどころがない女性なんです。でも、それが逆に良くなかったのかもしれません」
急に仕事を探し始めた彼女に何の疑いもなかったが...
突然、友人の娘さんから「母が仕事中に倒れた」と電話がありました。
もうびっくりして、とるものもとりあえず車で1時間半かけて会いに行きました。
彼女は私にとって、とてもとても大切な友人です。
少女の頃からずっと親交は続いていて、私は独身で夫も子どももないので、彼女の子どもたちを自分の姪っ子ちゃん、甥っ子ちゃんだと思ってきました。
向こうも少しは頼りにしてくれていたのでしょう、だから電話をくれたのだと思います。
彼女は職場で激しい頭痛を訴えて救急車で病院へ。
1週間ほど入院してさまざまな検査を行い、出た結果がなんと「うつ病」でした。
彼女の家族も、私も、彼女自身も呆然としてしまいました。
彼女は頭が良くて誰にでも優しく親切、そして明るい気遣いができて、非の打ちどころがありませんでした。
ただ、逆に言えば、とても周りに気を遣う、周りのことが必要以上に見えてしまう人だったのです。
退院後は通院治療となったのですが、なぜそこまで追い込まれてしまったのか理由を聞いてびっくりしました。
彼女の病気の理由は家庭の経済事情にあったのです。
彼女の夫はいわゆる「町の運送屋」さん。
中元歳暮の時期は大手宅配業者の下請け配達があったりするとのことですが、他の時期はなかなか厳しく、収入が安定しないそうです。
言われれば「ああそうか」と思うのですが、彼女はこれまでそんな様子を見せたことがなく、私はそんな苦しい状況を想像もしていませんでした。
子どもたちが幼い間は専業主婦だった彼女が急に職探しを始めたときも、「これから子どもたちにお金がかかるから」という理由を何の疑いもせず「そうだね」なんて軽く聞いていました。
彼女をさらに追い詰めたものはそれだけではなかったのです。
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