認知症の83歳の義父のため実家に通う妻。介護に疲れ、ふと漏らした一言に胸がザワついた理由<後編>
「認知症の義父の介護のために義実家に通う妻。義父は妻と同居していると思い込み、妻を帰してくれません。妻が深夜に帰宅する日が増え、私たち夫婦は半別居のような生活になってしまいました。そんなある日のことです。介護疲れが続いていた妻がふと漏らした一言...。私はどうしても聞き流すことができませんでした」
「私、もう...」え、今なんて言った!?
義父が寝入るのを待ってからでないと帰宅できないのです。
私はいつも1人で夕食を摂るようになり、まるで別居状態です。
「ただいま」
「お疲れ」
「今日は、〇〇さん(私のことです)はまだ帰ってこないのか、とか言い始めて...もうすっかり同居していることになっちゃってるわ」
すっかり疲れ切った顔の妻にかける言葉もありません。
入浴を済ませ、短い夫婦の時間、お茶を飲みながらため息ばかりです。
「ほんとに参っちゃう。でも心配は募るばかりだから、行かないわけにもいかないし...」
「そうだなあ、毎日こう遅くなるんじゃ、仕事にも差し支えるなあ」
「いっそ実家で暮らした方が楽かも...」
妻の何気ない一言に「え?」と聞き返しました。
「いや、だからね、実家で暮らしちゃえば少しは楽になるかなあって」
義父の勘違いを本当にしてしまおうっていうこと?
お茶をすすっている妻の顔を見ながら、今さら同居か?と、戦々恐々とした気分です。
※健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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