仮の話・仮の予定などの「仮」を提案する
【やり方】
決まらないときは「仮」を提案する。
【効果】
議論が前に進み、無駄な時間がなくなる。
仮提案はビジネスのおもてなし
「アポを確定したいけれど、相手の予定がまだ見えない......」
「話を進めたいのに、お互いの主張が平行線のまま......」
何度も話しているのに、いつまでも結論が決まらないときってありますよね。強引に説き伏せることもできますが、今後の関係を考えると摩擦はなるべく起こしたくないものです。
そんなときに使えるのが、「仮」を提案するという方法です。
たとえばアポが取れないときは、「仮でよいので来週の水曜日でいかがでしょうか?」と打診する。何かを決める場合は「仮採用ということにして、不具合が出たときに再検討でいかがでしょうか?」などのように、「仮」を提案するイメージです。
ビジネスは白か黒だけでなく、グレーも存在しています。
暫定政権が長期政権になることがあるように、「仮ならばいいよ」とOKしてくれ、案外、仮で決めたことが後々、正式に採用されることもあるくらいです。
「決断しないことは、時として間違った行動よりたちが悪い」とヘンリー・フォードは言いました。相手も決断しやすく、自分にもメリットがある仮提案は、まさにビジネスの裏テクニック。メールのラリーでラチがあかない場合は、仮の提案を意識的に仕掛けてみましょう。
「嬉しい」「助かる」「大感謝」を使う
【やり方】
お礼言葉を感情豊かなものに変換する。
【効果】
儀礼的でない気持ちが相手に伝わる。
メールなのに笑顔を見せられる方法
「言い方ひとつで印象が変わる」と昔から言われるように、あいさつはもちろん、お礼や謝罪・ほめ言葉など、言葉の選び方ひとつで人間関係は天と地ほど変わります。
たとえば何かをもらったり、助けてもらったときは、お礼メールをするものですが、その際に「ありがとう」とメールするだけではもったいない。
3,000名のVIPは儀礼的ではなく、もっと気持ちが伝わる方法はないかと考え、見えない笑顔を見せるくらいの言葉を使い、気持ちや感情を表現していました。
×「(何かをくれたので)ありがとう」
→ ◎「とても嬉しかったです」
×「(助けてくれて)ありがとう」
→ ◎「本当に助かりました」
×「(とても嬉しい)ありがとう」
→ ◎「大感謝です!」
いかがですか?
同じお礼の言葉なのに感情をアピールする言葉に変えるだけで、あなたの笑顔が演出でき、受け手も嬉しくなるものです。
「生まれ変わる必要はない。感情の使い方を変えればいい」と、心理学者のアルフレッド・アドラーは言いました。
メールであっても感情の言葉の使い方で笑顔は演出できます。笑顔は人間関係を好転させますので、ぜひ積極的に使ってみてください。