飼い主が愛犬に注ぐ愛情は、時に海よりも深いもの。しかし良かれと思って捧げているペット愛は、他人から非難を浴びる要因にもなりかねません。最近では、とある女性の「可愛がるのはいいけれど、飼い主としてあり得ない!」という投稿が話題に。彼女が怒る理由は、一体何なのでしょうか。
人間のご飯を犬にあげるなんてあり得ない!
相談者の祖父母宅では、4歳前後になる小型犬を飼っています。祖父母共に愛犬を可愛がってはいるのですが、その愛情故にひとつだけ問題点がありました。というのも彼女の祖父は、愛犬を可愛がるあまり時々"人間のご飯"を与えているのです。
"人間の食べ物は犬にとって有害"と考える女性は、「あり得ない!」と祖父を軽蔑。しかし祖父の話によれば、「(私は)この先短いから、今のうちにたっぷり可愛がってあげたい」と語っているといいます。とはいえどうしても納得ができない女性は、「同じペットを飼う者として許せない」「やめるように言うべきでしょうか」と胸の内を告白していました。
彼女の相談に対して、ネット上では「ちゃんと注意した方がいい」「昔はよく人間の食べ物を与えていたよ。考えすぎでは?」など様々な意見が続出。
例えば相談者の気持ちに同調する人からは、「私も同意見。特に小型犬は、人間の食べ物によって塩分や栄養過多になりやすいですし...」「味の濃い食べ物を与えるのは、愛情があっても虐待しているのと同じ」「やはり人と犬では体の構造が違うので、人間の食べ物は与えちゃダメだと思う」などの意見が上がっています。
しかしその一方では、「おじいちゃんの"美味しいものを食べさせてあげたい"という気持ちはよく分かる!」「可愛がりたいという祖父に対して、あれこれダメ出しするのは可哀そう」「祖父の愛も汲み取ってあげて!」といった"祖父寄りの見解"も見られました。
過剰な"ペット愛"にご用心!?
強すぎるペット愛は、時に"夫婦愛"を引き裂くことも...。とある男性は、奥さんの"犬好き"にお困りの様子。例えば相談者が犬を「1匹」と数えるだけで、「"ひとり"だから!」と激怒します。加えて「エサ」「飼う」といった言葉もNGワード。寝る時も食べる時も愛犬から片時も離れようとしません。おかげで奥さんから全く相手にされないという男性は、「犬を可愛がるのはいいけど、普通に飼ってほしい」とツラい心境を語っています。
彼の奥さんのように、犬に過剰な愛情を注ぐ人は決して珍しくありません。例えばとある独身女性は愛犬と一緒にいたいがために、仕事を辞めてしまったそうです。会社には"一身上の都合"と伝えたものの、実際は「子犬と一緒にいたい」「きちんと育てたい」というのが辞めた理由。今は社会に無事復帰していますが、今後も犬のために昇進などはしたくないとか。
ペットに愛情を注ぐのはいいことですが、行き過ぎてしまうのも少し考えものな気がしますね。
文/藤江由美