静岡県熱海市在住の人気ガーデナー・水谷昭美さん。月刊誌『毎日が発見』の連載「暮らしの晴れ間」から、季節を感じ、日々をゆったりと楽しむ水谷さんの暮らしをご紹介します。今回は、「パンジーと菜の花で始まる小さな庭の春」をお届けします。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年2月号に掲載の情報です。
節分の豆まきも毎年の楽しみです。
少しでも早く庭に春を呼びたくて、2月は柔らかいパステルカラーの花をあちこちに散らします。
定番は寒さに負けないパンジーとほころび始めた菜の花。
ふたつ揃うと、新しい季節の気配がして毎年同じだけうれしいのです。
菜の花は食卓でも大活躍。
摘んでは料理して、採れたての味を楽しんでいます。
花びらを日差しに透かして...
夏の終わりに種を蒔き、ひと足早く冬のうちから咲かせているパンジー。素朴さが魅力の花だから、菜の花と合わせて、普段使いのガラスのボウルにサラダのように生けました。お日様の光を浴びると花びらが透き通り、より春の到来を予感させます。
植木鉢の花畑。春よ来い! の気持ちで
道路に面した場所にあふれんばかりのパンジーとアリッサムを。道行く人に春がそこまで来ていることを知らせます。
育てる、眺める、食べる。菜の花はたくさんの喜びをくれます。
クリスマスローズも寒さに負けずに長く咲き続ける花。本棚の片隅に飾って。
【2月の定番レシピ】
揚げ餅の菜の花添え
餅を揚げ、しょうゆと酒、みりんを合わせたつゆに浸していただきます。ゆでた菜の花とおろし大根がアクセント。
菜の花のお浸し
菜の花を軽く塩ゆでしてお浸しに。庭で採れたものだから、手をかけず、素材そのものの味をいただきます。
構成・取材・文/飯田充代 撮影/斎藤大地