ガーデナーのお宅をヒントに。「紅葉を自宅に採り入れる方法」

いよいよ秋が深まってきました。紅葉狩りに出かける方も多いと思いますが、ご自宅でも秋を楽しんでみませんか? そこで、ガーデナー・水谷昭美さんのお宅を訪ねて、上手に紅葉を採り入れるヒントを教えてもらってきました。

ガーデナーのお宅をヒントに。「紅葉を自宅に採り入れる方法」 1910p012_02.jpg早起きをして、ガーデナー・水谷昭美さんがバケツいっぱいに集めたのは、大きな葉、小さな枝、熟した実もの...。庭や散歩道にあふれる小さな秋を部屋に運んで、心いっぱい遊びます。

紅葉を集めて我が家を秋色に

「秋は、にぎわいの季節です。緑だった野山が赤や黄色、茶と色を増やし、たくさんの植物が結実して存在感を増す...。春とはまた違う命の力を感じさせてくれますから」

家を訪ねると、水谷さんのその言葉の通り、あちこちに色とりどりの秋が。いまこのときだけの輝きを放っていました。

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思いつくまま、リビングのチェストに野山の景色を。右側に垂れる実はクサギ、赤い葉はハゼ、紫の花はアメジストセージ、黒い穂はパープルマウンテングラス。

「庭や近所の野山で摘んだ枝葉を使って、家をギャラリーみたいに飾ってみたかったの。紅葉した葉は水分が少ないですから、美しさは長く持ちません。あっという間にしおれて下を向いてしまいますから、この景色は今日だけのぜいたく」

枝を収穫するときには軍手&長靴姿で。

また、少しでも長持ちするようにと、お風呂の浴槽に水を張り、それらの枝をしばらく沈めておいた...。秋景色ができるまでの、そんな裏話も聞かせてくれました。

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黒い実を効かせた、赤い葉っぱのリース。主役の赤い葉はコリウス。緑のははバーバスカム。黒い実はイボタ。緑の実はフヨウ。黄色い花はガイラルディア。

 

水谷昭美(みずたに・あきみ)さん

1951年愛知県生まれ。本誌連載「明日へ」で季節の楽しみ方を紹介している静岡県熱海市在住のガーデナー。育てる、食べる、小物の手作りなど、さまざまなやり方で花のある暮らしを謳歌している。著書に『小さな庭に四季を作る』他がある。

この記事は『毎日が発見』2019年10月号に掲載の情報です。

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