いよいよ秋が深まってきました。紅葉狩りに出かける方も多いと思いますが、ご自宅でも秋を楽しんでみませんか? そこで、ガーデナー・水谷昭美さんのお宅を訪ねて、上手に紅葉を採り入れるヒントを教えてもらってきました。
早起きをして、ガーデナー・水谷昭美さんがバケツいっぱいに集めたのは、大きな葉、小さな枝、熟した実もの...。庭や散歩道にあふれる小さな秋を部屋に運んで、心いっぱい遊びます。
紅葉を集めて我が家を秋色に
「秋は、にぎわいの季節です。緑だった野山が赤や黄色、茶と色を増やし、たくさんの植物が結実して存在感を増す...。春とはまた違う命の力を感じさせてくれますから」
家を訪ねると、水谷さんのその言葉の通り、あちこちに色とりどりの秋が。いまこのときだけの輝きを放っていました。
思いつくまま、リビングのチェストに野山の景色を。右側に垂れる実はクサギ、赤い葉はハゼ、紫の花はアメジストセージ、黒い穂はパープルマウンテングラス。
「庭や近所の野山で摘んだ枝葉を使って、家をギャラリーみたいに飾ってみたかったの。紅葉した葉は水分が少ないですから、美しさは長く持ちません。あっという間にしおれて下を向いてしまいますから、この景色は今日だけのぜいたく」
枝を収穫するときには軍手&長靴姿で。
また、少しでも長持ちするようにと、お風呂の浴槽に水を張り、それらの枝をしばらく沈めておいた...。秋景色ができるまでの、そんな裏話も聞かせてくれました。
黒い実を効かせた、赤い葉っぱのリース。主役の赤い葉はコリウス。緑のははバーバスカム。黒い実はイボタ。緑の実はフヨウ。黄色い花はガイラルディア。