サッと摘んですぐ使える "キッチンハーブ"を失敗なく育てるコツ

DMA-170512_0073.gifこれからの季節、ハーブを育てるのに最適な季節。キッチン周辺でハーブを育てて楽しんでみませんか。料理に使われ、丈夫で成長も早くて育てやすいハーブのことを"キッチンハーブ"といいます。ひと鉢からでもよいですし、スペースがあれば寄せ植えにしても。ちょっとしたポイントを押さえながら育てましょう。フレッシュなハーブで食卓やティータイムに彩りを添えてみませんか。

【ポイント1 ハーブ栽培に向いている土

地中海沿岸原産のものが多いハーブは、酸性土壌を嫌い、アルカリ性土壌を好みます。通常の用土を使用する際は、酸度調整効果のあるミリオン(珪酸塩白土)を10%程度混入し、調整します。初心者の方は園芸店やホームセンターで保水性のある屋内園芸用の培養土(セラミック)やハーブ用の土を購入する方法もあります。キッチン周りをきれいに保ちたい方は水耕栽培もお勧め。透明容器かガラス容器の底に根腐れ防止対策としてミリオンを薄く敷き、水耕用の培養土(セラミック)を足し入れていきます。苗を植えるときは、根をきれいに水洗いしてから植え込みます。


【ポイント2】 苗の選び方

種から育てる方もいるかもしれませんが、育てる環境に合ったもので、好みのハーブを苗から育てるほうが失敗が少なく、収穫も早くできます。ポット苗は十分に根が発達し、ポットを持ったときにブカブカせず、根元がグラグラしない株で、さらに株元や葉に病気や虫害のない苗を選びましょう。


【ポイント3】 水の与え過ぎに注意

植物をダメにしてしまう一番の原因は水のやり過ぎです。特にハーブは地中海沿岸原産のものが多く、やや乾燥を好む種類も多いです。ハーブの性質に応じて水を与えましょう。基本は表面の用土が白く乾くまで水やりせず、乾いたら株全体に行き渡るよう、鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えます。鉢皿に水をためると根腐れの原因となるので注意します。水耕栽培の場合は、容器の4分の1ほどの水で管理します。


【ポイント4】 1日5時間は日光に当てる

1日最低5時間、直射日光が当たるのが理想です。ハーブは十分な日照が必要で、かつ高温多湿を嫌うので、窓がなかったり、キッチンの日当たりが悪かったりする場合は、日光が当たる戸外にこまめに出してあげるようにします。庭がない場合、ベランダなどで、表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりできる場所が最良です。


【ポイント5】 一回り大きな鉢に植え替える

キッチンに置くことを考慮すると、どうしても大きさに制限があるため、購入したポットと同じ大きさや小さな鉢で育てがちですが、苗を購入したらポットより一~二回り大きな鉢に植え替えます。戸外との移動がしやすく、また見ても楽しめるよう、好みやインテリアに合った鉢を選んでください。

ポイント6】 旬を収穫

キッチンハーブの楽しみは、育ったハーブを使いたいときにすぐに摘み取って使用できることです。育ち過ぎると葉が硬くなったりするので、常に成長に気を配り、使うタイミングを逃さないようにしましょう。摘み取る際は使用するところだけを摘まずに枝元から摘み取り、株のバランスを保つようにします。
 

次の記事「ハーブの楽しみがさらに広がる! 寄せ鉢と寄せ植えの育て方」はこちら。

<教えてくれた人>
いでGさん
国営昭和記念公園の880種57万本の樹木や草花管理を統括するプロフェッショナル。長年の経験と抱負な知識で植物の育て方、管理のアドバイスを行う。

この記事は『毎日が発見』2017年7月号に掲載の情報です。
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