年齢とは裏腹に、若々しいミドル世代が増えている昨今。そのいっぽうでは病気などのちょっとした変化をキッカケに、急に自分の老いを感じてしまう人も少なくありません。ミドル世代の人たちは、一体どのような瞬間にシニア世代という意識を持ち始めるのでしょうか。
ミドル世代とシニア世代の境界線はどこ?
大王製紙株式会社は、50~60代の男女300名を対象にアンケートを実施。「ミドル世代」から「シニア世代」への意識変化を調査したところ、リアルな気持ちの変化が浮き彫りになりました。
まず"気持ちの上での年代"について尋ねてみたところ、最も多かったのが50代・60代ともに「ミドル世代」という回答。さらに"体の状態から見た年代"に関しては約7割の50代が「ミドル世代」と答えており、残りのほとんどが「シニア世代」と自己評価しています。
ところが60代に入ると、「ミドル:多数、シニア:少数」という結果は一変。およそ6割が身体面において「シニア世代」と回答し、4割近くの人が「ミドル世代」と答えていました。
どうやら体の調子が「ミドル」と「シニア」の分かれ目のようで、実際に63%の回答者が「ミドルとシニアの差=体の健康さ」と感じているそう。
そこでお次は、「老化の症状の中で実際に起きたらショックだと思うもの」についてヒアリングしてみることに。栄えある第1位には「尿漏れ」がランクインし、2位以降には「物忘れ」「難聴」「歯が抜ける」「しわ・しみが増える」といった回答が並びました。
"尿漏れ"は「まだ若い」と思うミドル世代の気持ちにとどめをさす、危険因子のようです。
尿漏れにショックを受ける40代女性が急増中!
尿漏れによってショックを受ける人は、50代・60代に限った話ではありません。とある40代の主婦は尿漏れについて悩みを募らせており、最近では尿漏れパッドをつけるようになったといいます。
「同じような方はいませんか?」という彼女の呼びかけに、ネット上では「実は私も...」とカミングアウトする女性が続出。意外にも40歳前後で尿漏れを経験した人が多く、「40歳手前の尿漏れはビックリするよね」「42歳で尿漏れになった時はちょっと焦りました」など共感する声が相次いでいました。
しかし数が多いといっても、やはり初めての尿漏れは相当ショックなよう。「お尻がひんやりするなと思って見てみたら、ジーパンに染みができていて本当にショックでした」「尿漏れ初体験のときは、もうそんな年齢になったのかと思わずガックリ」「一度大量に出てしまったことがあって、当時は外出が怖くなった」といったコメントが上がっています。
中には「毎日スクワットしてたら治ってた」「昨年からジムに通い出したら、10年来の尿漏れがピタリと収まりました」と完治に成功した人も。
尿漏れ=シニア世代のイメージが強いですが、実際には多くの女性たちが頭を抱える"悩みのタネ"になっているようですね。
文/藤江由美