副業を経験し、現在はフリーランスの肉乃小路ニクヨさんが語る、副業・フリーランスの「向き不向き」

フリーランスになったわけ

私は現在、フリーランスでやっていますが、なぜフリーランスになったのかというと、夜のお店をお手伝いしている時に、お金の使い方がサラリーマンとフリーランスでは違うことがわかったからです。どうして違うんだろう?と注意深く見ていると、フリーランスの自営業者や会社オーナーの人たちは、接待や打ち合わせでお店を利用するので、仕事の経費となり、収入以上にお金を使えて楽しそうだなと思ったのです。

それに加えて元々「自分は人生の経営者」と考えていたので、それを実践してみる時が来たと感じたのもフリーランスになった理由です。会社からは社会人としての基本や、組織の中で働く基本を教えてもらって、それを活かして自分ならではの発信をしていく時期がきたのだと考えました。ただ実際のところは体力的に朝早く起きるのが辛くなってきたという事情もあります。

フリーランスになってみたら、大変だけど飽きないし、やった分だけ収入になるし、何より朝早く起きる必要がない(笑)。睡眠時間が確保できて、今までより健康的になりました。フリーランスになって初めてワーク・ライフ・バランスの必要性がよくわかりました。

フリーランスになるとiDeCoの枠は広がって、小規模企業共済制度で所得控除をしながら将来に備えられるし、ワーケーション(働きながら旅行すること)もできます。私の場合は会社員時代よりも、ストレスが軽減しました。

もっとも先のことはよくわからないと言われたらその通りなのですが、今いるお客様(クライアント)に誠実に対応して、ベストを尽くしていけば、なんとかなるのではないかと思っています。ただしこれは私が恐ろしくラテン気質(楽天的という意味)だから成立する話です。予定がない方が「ラッキー、のんびりできる」と思ってしまう私ですから、予定が詰まっていないと心配な人や、不安になる人はフリーランスに向いていないかもしれませんね。

<ニクヨの愛あるアドバイス>

お金を増やしたいなら本業で出世か転職をして給与を上げるのが本命。フリーランスは性格的に向き不向きがある。しっかり自分の特性を見きわめて判断して!

 

肉乃小路ニクヨ
経済愛好家、ニューレディー、コラムニスト。
渋谷教育学園幕張高等学校を卒業し、慶應義塾大学総合政策学部へ進学。大学在学中より女装をスタート。大学卒業後は金融業界で10年以上勤務し、お金のプロとして様々な提案を行う。証券会社、銀行、保険会社などを渡り歩き、夜は新宿2丁目の夜の社交場で、人間観察力を磨いてきた。42歳で退職し、その後はフリーランスとして、自分らしく生き、人生をバラ色にするために必要なお金との付き合い方を、多くのメディアで熱く発信する。千葉県出身。

※本記事は肉乃小路ニクヨ著の書籍『確実にお金を増やして、自由な私を生きる! 元外資系金融エリートが語る価値あるお金の増やし方』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
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