片付けたばかりなのに、すぐに荒れた部屋に逆戻り...。そんな人におすすめなのが、毎日の小さな積み重ねによりキレイへ導く「小片付け」です。今回は整理収納アドバイザーの井田紀子さんに今すぐ真似できるワザを教えてもらいました。片付けのストレスから解放される部屋を手に入れてみましょう。
※この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年11月号に掲載の情報です。
毎日の「小片付け」習慣でキレイをキープできる家に
「出し」て「分ける」ことから始めてみませんか?
片付けているのに、どこか雑然として居心地が悪い家は「もの」が多く、そのために「よどみ」が生まれているのだと、整理収納アドバイザーの井田典子さん。
「人は生きている以上、ものを必要としますが、ものを持ち過ぎるのは考えもの。不必要なものに囲まれる暮らしはよどみを生んでしまいます。よどみを解消する最も簡単な方法は、家の中にあるものを減らすこと。使わないものはリサイクルや寄付にまわし、使ってくださる方に渡しましょう。ものを減らせばストレスが減り、暮らしがスムーズになりますよ」
井田さん考案の整理収納術でよどみをなくし、キレイが続く部屋を手に入れてみませんか?
キレイを保つ「小片付け」3つのルール
「『小片付け』は続けることが大切ですが、続けるためにはコツがあります」と井田さん。次に挙げる3つのルールを守って行いましょう。
(1)目の前の1カ所から始めましょう
「片付けは自分ができる範囲で行うことが大切で、完璧を目指す必要はありません。まずはダイニングテーブルから始めてみましょう。食事に関係のないものを片付けるだけで、気分もスッキリ。平面を作ると、自己肯定感も高まります」(井田さん)
(2)枠を決めると乱れてもすぐリセットできる
ゴチャつきがちな文具も「枠」を決めておけば出し入れがスムーズになります。
「枠を決める、と言うと不自由な生活を想像するかもしれませんが、枠を決めれば使ったものを戻すだけで済むので、気持ちがラクになります。制限があるからこそ、自由が楽しめると言えばいいのでしょうか。工夫をする楽しみも生まれてきますよ」(井田さん)
(3)時間・お金・ものは3/4を意識する
「自分たちのためだけに時間やお金、ものを握りしめて暮らすのはもったいないこと。これまでの暮らしを少しコンパクトにし、少しでも時間やお金を社会に差し出すことで、本当に必要なものだけに囲まれる暮らしになり、心にも生活にも余裕が生まれます」(井田さん)