私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました

マナーや楽しみ方で注意したい点は?

サウナ入浴時に注意すべき点は、どんなことなのでしょうか。

「サウナ初心者が一番気を付けたいのは、入浴時のマナーです。サウナの後に汗を流さずそのまま水風呂に入ることは避けましょう」(加藤先生)。

他に注意したい点は、下で紹介しています。

また、「最近は温泉旅館やホテルにもサウナがあることが多いので、旅行と併せてサウナを楽しむのもおすすめです」と、加藤先生。

「サウナ後は感覚が鋭敏になり食事やお酒がよりおいしく感じられるので、旅が一層楽しくなりますよ」。

サウナを楽しんで、夏の暑さでたまった疲れを吹き飛ばしたいですね。

私たちがサウナ入浴で注意すべき点

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私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました 2309_P076-077_06.jpgシャワーは足から徐々に上へ
水風呂の代わりに冷たいシャワーを浴びる場合、注意したい点があるといいます。

「必ず座って、足から徐々に体の上へとシャワーを当てていき、顔は最後に浴びるようにしてください。サウナを出た後にいきなり顔に冷水を当てると、自律神経の反射が起きて血圧が下がり、倒れてしまう場合があります」(加藤先生)

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サウナハットやタオルで頭を守る
サウナ室内は、高い場所の方が温度が高くなっています。そのため、体が温まる前に顔だけ火照(ほて)ってしまってつらくなってしまうこともあります。「それを防ぐためには、サウナハットをかぶるのがよいでしょう。もしサウナハットがなければ、タオルを頭に巻くことでも代用できます。女性の場合は髪の毛が傷むのを防ぐことにもつながるのでおすすめですよ」と、加藤先生。

私たちがサウナで「安全にととのう」方法。日本サウナ学会代表理事・加藤先生に聞きました 2309_P076-077_08.jpgおしゃべりは基本的には禁止
「ゆっくりとサウナを楽しみに来ている人が多いので、基本的にはサウナ内ではおしゃべりは厳禁です」と、加藤先生。地域柄もあって一概には言えない部分もあるそうなのですが、「友人同士でサウナに入る機会もあると思いますが、静かに入浴するのが基本的なマナーです」。

また、「他にも雑誌やスマホなどの持ち込みや、においがあったり油性だったりする化粧品類をつけてサウナに入るのも厳禁です」と注意を促しています。

構成・取材・文/仁井慎治 イラスト/やまだやすこ

 

<教えてくれた人>

日本サウナ学会 代表理事
加藤容崇(かとう・やすたか)さん

1983年生まれ、群馬県出身。北海道大学医学部を経て、同大学大学院(病理学分野専攻)で医学博士号取得。サウナをはじめとする世界中の健康習慣を最新の医学で解析することを第二の専門としている。

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