年間を通して栽培されているレタスですが、最もおいしいのは6~10月頃に店頭に並ぶ、秋夏レタスです。みずみずしい、いまだけのレタスをたっぷりと味わってください。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2023年8月号に掲載の情報です。
夏の体をいたわります
みずみずしいレタスに栄養は?果たしてあるの?と思いがちですが、約95%が水分。ビタミンCやE、β-カロテン、カルシウムなどをほどよく含んでいます。夏の体に必要な水分やビタミン、ミネラルを旬のレタスからは補給できます。また、カリウムや食物繊維なども豊富。血圧やむくみが気になる人、腸内環境を整えるのにも役立ちます。独特の食感はよくかむことにもつながります。
レタスを切ると切り口から白い液体が出てきます。これはサポニン様物質と呼ばれる成分で、レタスが持つほのかな苦味の素。食欲増進をはじめ、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあるだけでなく、精神的な鎮静作用もある成分です。レタスはカルシウムも含有しているので相乗効果で、リラックス効果も期待できるかもしれません。
レタスの豚肉ロール
1人分196kcal/塩分1.0g
材料(2人分)
レタス...1個(400g)
豚ロース肉(薄切り)...200g
片栗粉...適量
サラダ油...大さじ1
(A)酒・しょうゆ・砂糖・みりん...各大さじ1
レタスの蒸し汁...全量
小ねぎ(斜め薄切り)...2本
パクチー...2本
作り方
(1)レタスは芯に十字に切り目を入れ、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで4分加熱する。別のボウルの上で水けを絞る。汁は取っておく。
(2)ラップ(30×30cm)をまな板に広げる。豚肉の半量を縦長に広げ、少しずつずらしながらラップの中央に重ね、片栗粉小さじ1を振る。
(3)(2)の豚肉の奥側を3cmほど残して、(1)の半量を豚肉の上に広げる。ラップで手前から奥にきっちりひと巻きし、奥に向かって最後まで巻き、最後に豚肉の左右両端を内側に折り込む。もう1つも同様に作る。
(4)(3)に片栗粉を薄くまぶす。フライパンに油を入れて中火にかけ、巻き終わりを下にして入れる。全体に焼き色がつくように転がしながら焼く。
(5)こんがりと焼き色がついたら(A)と(1)のレタスの蒸し汁を加え、水けが飛んで照りが出るまで転がしながら加熱する。食べやすく切って器に盛り、小ねぎとパクチーを添える。
おいしさのコツ
レタスをレンチンした際に出た汁はうま味たっぷり。最後に豚肉ロールの調味に使って。
レタスのかま玉炒め
1人分137kcal/塩分1.2g
材料(2人分)
レタス...1個(400g)
片栗粉...小さじ1
かに風味かまぼこ(ほぐす)...1本
卵...2個
ごま油...大さじ1
(A)水...100mL
(A)塩...小さじ1/5
(A)鶏がらスープの素(顆粒)...小さじ1/2
(A)砂糖...小さじ1
(B)片栗粉...小さじ1
(B)水...小さじ2
小ねぎの小口切り...2本分
こしょう...少々
作り方
(1)レタスは4~5cm角に切り、耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで3分加熱する。
(2)鍋にごま油を入れ、片栗粉をまぶしたかまぼこと(1)を入れて強火で炒める。
(3)(2)と同時に別の鍋に(A)を入れて火にかけ、煮立ってきたら(B)を加えてとろみをつける。
(4)卵は切る程度に軽く溶き、(2)に加えて混ぜ、スクランブル状になったら(3)を加えて混ぜる。器に盛り、小ねぎを散らし、こしょうを振る。