日本の食卓でもすっかりおなじみになったハーブ。バジルやローズマリーなどさまざまな種類があり、「使い方がわからない」という人も多いかもしれませんが、もともと日本には、防腐作用や殺菌作用があるしそなどを生活に取り入れてきたので、難しく考えることはありません。ハーブの第一人者、北村光世さんに、その楽しみ方や簡単に使えるレシピを教えてもらいました。
前の記事「夏ハーブと野菜は相性抜群。「ほんのちょっぴり」で絶品料理に早変わり!(3)」はこちら。
ハーブは料理だけのものではありません。デザートやお酒に加えたり、お茶として楽しんだりと、「アロマ」としてハーブの香りを暮らしに生かしてみるもおすすめです。
また、食べるだけでなくいろいろな生活シーンでも利用できます。枯れたり折れたりした枝などは捨てずに、そのまま乾燥させ、時間のあるときにざくざくと刻んで室内に置いておくと、部屋に良い香りが漂います。
「セージワイン」
ワインにハーブで香りと薬効をプラスして楽しみます。ラベンダーの季節なら、白ワインで同じように作るもおすすめです。
使うのは...セージ
抗酸化作用が高く、別名「不老長寿のハーブ」昔は治療薬。お茶にしてもおいしい。
【材料(作りやすい分量)】
赤ワイン...1/2本分
セージ...15㎝1~2本
【作り方】
1 瓶に入った赤ワインにセージを加え、湯せんで温める。
2 常温で冷まし、さらに冷蔵庫で冷やして飲む。
「オレンジのオリーブソース」
口の中でオレンジとオリーブ油が乳化され、トロリとして不思議。ミントやハーブの花を添えて。
使うのは...ミント
清涼感が脳を活性化、胃腸の働きを促進。水に入れるだけでも爽やか。育てやすい。
【材料(作りやすい分量)】
オレンジ...1個
エクストラバージン
オリーブ油...小さじ2~3
スペアミント...好みの分量
【作り方】
1 オレンジは皮をむき、一口大に切る。
2 器に盛り、スペアミントを散らしてオリーブ油を回しかける。
取材・文/石井美佐 撮影/木下大造