徹底的に分ければ分かる。バインダーは発達障害者の強い味方/発達障害の仕事術

pixta_37151657_S.jpg仕事や人間関係がうまくいかない...「もしかして自分は大人の発達障害なのでは?」と悩む人が増えています。しかし、その解決策を具体的に示した本は少ないのが現状です。

本書『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』は発達障害の当事者が、試行錯誤と度重なる失敗の末に身につけた「本当に役立つ」ライフハック集。うつでもコミュ障でも、必ず社会で生き延びていける術を教えます!

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前の記事「書類紛失にもう困らない! まるで神業「バインダーハック」とは/発達障害の仕事術(11)」はこちら。

 

分けることは分かること

金融機関に勤めていたときに「分けることは分かることだ」という指導をいただきました。これはまさしく金言だと思います。しかし、僕は一般の人たち程度の「分け方」では見失ってしまう。「徹底的に分ける」のが基本なのです。

普通の人たちは、ひとつの書類入れに複数の仕事の書類をまとめて入れても必要なときに取り出せるのだと思います。しかし、それは僕には全く不可能なことです。A社の仕事はバインダー(1)、B社の仕事はバインダー(2)、そのようにして分けることが必要です。しかし、「分けた」物の場所が分散してしまうと、それは必ず見失われてしまう。「仕分けられた」上で「一箇所にまとめて保管されている」、この状態がベストです。集約化、一覧性、一手アクセス。そういうことですね。

バインダー単位であれば、一覧性もかなり確保できます。クリアファイルに入れただけの書類と比べて、探しやすさの差は歴然です。バインダーの一番上にクリアファイルを挟んでおけば、汚損や折れもほぼ回避できます。

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僕は、オフィスでも書類管理と仕事の進行管理にこのバインダーハックを採用しています。

増えるときは、机上に 10 個くらいバインダーが重なります。最初は奇異な目で見ていた上司も、最近はバインダーを使い始めました。「ね、便利でしょ」と密かに思っています。社外に書類を持ち出すことも多いのですが、バインダー単位で仕事の進捗を把握できているので、書類の持ち出し忘れなどもほぼありません。

 

薄型バインダーがNGの理由

このバインダーハックでは「バインダーが薄型ならもっと良いのでは?」という発想になるかもしれませんが、極薄型のバインダーはあまり推奨できません。ホールド力が足りないし、ホールドできる書類の枚数も足りないからです。ただ、ひとつの仕事が5枚以下の書類で完結しがちで、しかも多少の折れなどが発生しても問題ない職場であれば、採用もあり得るかもしれません。何せ薄いので、「大量にかばんに入る」というメリットはあります。バインダーはたくさん持ち歩ければ持ち歩けるほど便利ですからね。

なお、僕の場合はドキュメントファイルなどによる書類管理は完全に不可能です。ドキュメントファイルを開けて、適切な場所に書類を収納するという行為はどれだけ訓練してもできるようになりませんでした。できないことはやりません。とりあえず全部突っ込んでおけばどっかにはある。それでいいのです。

書類が整理されれば、もちろん頭も整理されます。仕事の流れも整理されます。頭がグチャグチャになったときは、かばんの整理を行う。そういう習慣をつけることで、タスクが重なり合ったとき特有のあのパニックと、上手に向き合うことができるでしょう。

 
【まとめ】
・書類はとにかく全部バインダーに挟め
・クリアファイルは一覧性不足!だから書類が「神隠し」に遭う
・出かけるときはバインダーごと持ち出せ。そうすればすぐに見つかるし、紛失しない

  

次の記事「ちょっとした短期タスク管理には、メモ欄たっぷりの「紙の手帳」を使おう/発達障害の仕事術(13)」はこちら。


借金玉(しゃっきんだま)

1985年生まれ。診断はADHD(注意欠陥多動性障害)の発達障害者。幼少期から社会適応が全くできず、登校拒否落第寸前などを繰り返しつつギリギリ高校までは卒業。色々ありながらも早稲田大学を卒業した後、何かの間違いでとてもきちんとした金融機関に就職。全く仕事ができず逃走の後、一発逆転を狙って起業。一時は調子に乗るも昇った角度で落ちる大失敗。その後は1年かけて「うつの底」から這い出し、現在は営業マンとして働く。


 

『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』

(借金玉/KADOKAWA)

社会生活がうまくいかず苦しむ「大人の発達障害者」が増えていると言われる現代日本。発達障害によって30歳を前に人生をほぼ破たんさせかけた著者が、試行錯誤で編み出した「発達障害者のため」の今日から使えるライフハックを多数紹介! 仕事や人間関係がうまくいかない全ての人のための「日本一意識が低い」自己啓発書です。

この記事は書籍『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』からの抜粋です
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