エストニアの人たちじゃないけれど、大学を出たらしばらく実業の世界で働いてみて、そこから学校に戻って修士課程を終えて、今度は結婚して子育てで2、3年家庭で過ごし、また博士号の勉強するとかね。そういう時代が来ると思うんですね。
ライフシフトというのは、脱サラして開業するとか、仕事を辞めて家庭でできることに重点を置くとか、そういう、人生を90度曲がるということではなく、むしろ、人生ずっと行ったり来たりすることなんじゃないかしら。人生100年時代を真面目に考えると、人生設計がとても変わりますね。
スポーツマンは選手生命のピークが早いから別かもしれないですけれど、駆け足で人生の前半を終えなくても、行ったり来たりしていろいろやりながら生きていく時代なんじゃないかと思いますよ。
社会も世の中も先端技術もどんどん変わっていくでしょう。1回目の職業が看護師で、2回目がシステムエンジニアで、次が板前さんになるとか、そういう生き方があってもいいじゃないですか。せっかく人生100年与えられているんだから、いろいろ経験すればいい。
過去の経験がのちに生きてきますし、決して無駄にはならないんです。