料理を通して、元気やパワーをもらった経験はありませんか? 70歳の茶々さんは67歳で夫に先立たれて3年、気落ちして卵かけご飯と納豆ご飯ばかりの食生活を送っていました。そんな生活から抜け出すべく、自分のために作るお昼のお弁当と夕食を毎日ブログにアップするように。そんな彼女が綴る生き生きとした暮らしをまとめた書籍『70歳 自分にお弁当を作る満ち足りた生活』には、シニア世代を力づける記録が詰まっています。今回は本書から、ほっこりした気持ちになれる内容を抜粋してお届けします。
※本記事は茶々さんの書籍『70歳 自分にお弁当を作る満ち足りた生活』から一部抜粋・編集しました。
【前回】4人の孫のために。「喜ばれてなんぼ」の特別な手作りケーキ
曾祖母から代々受け継がれてきた骨董品の小皿。しまいこまずにせっせと使っています。
残りものを盛るだけ! のごちそう・ 小皿料理
いろいろなものがちょっとずつ残ったときのお楽しみが、「小皿料理」。
実はわが家には、年代ものの小皿がたくさんあります。
曾祖母の代から受け継がれてきた小皿は、実用品だけでなく、趣味の品のようなものも。
小皿をおさめた木箱には、「嘉永×年」などと書かれています。
嘉永、ってことは、1800年代半ば。
本当なら、かなりの年代ものですよね。
もしかして高級品が混ざってたりして? と、お皿の裏に書かれた文字をネット検索してみたこともあります。
が、どれぐらいの値打ちがあるものなのかは、ぜんぜんわかりませんでした。
お値段はともかく、私はこの小皿がとても気に入っています。
柄はバラバラなのに並べると統一感があるのは、選んだ人のセンスによるものでしょうか。
ズラリと並べてひと口分ずついろいろなおかずを盛り付けると、残りもののおかずが素敵なごちそうに変身します。
あり合わせのものでも、いい器で引き立ちます。ご飯も焼きおにぎりにして小皿に。
普段のおかずも、たくさんの種類を並べるとごちそう風になります。
反対に、盛り付けで思いきり遊ぶこともあります。
大きなアスパラガスをもらったときは、ゆでたものを束にしてグラスにさし、きゅうりやさくらんぼとともに「生け花」をイメージして飾ってみました。
アスパラガスが立派すぎて穂先が垂れ下がってしまったのは計算外でしたが、なかなか楽しい眺め。
記念撮影をして、アスパラガスをくれた人に見せたら、おもしろがってくれました。
小皿料理も生け花も、自分だけのためだったら、たぶんやらない。
ブログや写真を見てくれる人がいるからこそ、のお楽しみです。
いつも一緒に遊んでくれる皆さんに、感謝です。
小皿にのせるのにちょうどいい常備菜が、冷蔵庫には何かしらスタンバイしています。