秋の定番食材きのこには、免疫細胞を活性化して免疫力を高め、がんの抑制をサポートしてくれる食物繊維が含まれています。ほかにも、血中コレステロール値や血糖値、血圧の調整に働きかける食物繊維も豊富なので、生活習慣病の予防にもってこいです。今回は、管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに「骨を強化するしいたけ醤の作り方と活用レシピ」を教えてもらいました。
【前回】免疫力を高め、生活習慣病の予防にも最適! 「きのこ」の栄養素と健康効果に再注目
しいたけ+ちりめんじゃこで骨を強化
ビタミンB1やビタミンD2が豊富で食物繊維もたっぷりのしいたけに、ビタミンD3やカルシウムが豊富なちりめんじゃこを加えた健康常備食です。
ビタミンD2とD3が同時に摂れるので骨の形成に役立ちます。
料理のトッピングにしたり、だしにしたり、使い回せます。
しいたけ醤
大さじ1(10g )あたり7kcal/塩分0.1g
材料(できあがり190g分)
生しいたけ...200g
ちりめんじゃこ...40g
作り方
(1)生しいたけは石突きを除き、軸をつけたまま十字に4等分に切る。
(2)フードプロセッサーに(1)とちりめんじゃこを入れて回し、みじん切りにする。
(3)耐熱ボウルに移し、ふんわりとラップをし、電子レンジ600Wで5分加熱する。
●冷蔵で1週間、冷凍で2カ月保存できる。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合があります。
※保存容器は清潔で完全に乾いたものを使用する。
ご飯のお供にもピッタリ! そのままのせてもおいしい。
《しいたけ醬レシピ》
ほうれん草のしいたけ醬あえ
1人分20kcal/塩分0.4g
材料(2人分)
ほうれん草...100g
(A)しいたけ醬...大さじ1
(A)砂糖...小さじ1
(A)しょうゆ...小さじ1
作り方
(1)ほうれん草は洗って長さを半分に切り、水がついたままポリ袋に入れる。袋の口は閉めずに耐熱皿にのせ、電子レンジ600Wで2分加熱する。
(2)取り出して冷水に取る。茎の根元に包丁で十字の切り目を入れて縦に裂き、固く絞り、1.5cm長さに切る。葉は幅があるので、縦に1.5cm幅に切る。
(3)ボウルに(A)を入れ、(2)を加えて混ぜる。
もやしと貝割れ菜の卵とじ
1人分79kcal/塩分1.1g
材料(2人分)
もやし...100g
貝割れ菜...1パック(50g)
卵...1個
(A)水...1/2カップ
(A)酒...大さじ1
(A)砂糖...小さじ2
(A)しょうゆ...小さじ2
(A)しいたけ醬...大さじ1
作り方
(1)もやしは洗ってざるに上げ、3~4cm長さのざく切りにする。貝割れ菜は根元を落とし、長さを半分にする。
(2)鍋に(1)と(A)を入れて火にかける。煮立ってきたら、卵を溶いて回し入れ、ふたをして火を止める。
(3)1分後に卵が固まっていたらできあがり。まだ固まっていないときはさらに30秒ほど加熱する。好みで七味とうがらしを振る。
しいたけ醬入り豚汁
1人分81kcal/塩分1.2g
材料(2人分)
豚薄切り肉...2枚(40g)
里いも...100g
にんじん...50g
小ねぎ(小口切り)...2本分
水...1と1/2カップ
しいたけ醬...大さじ2
みそ...大さじ1
作り方
(1)豚肉は3cm長さに切る。里いもは皮をむき、1cm幅の輪切りにする。にんじんは皮をむき、長めの乱切りにする。
(2)鍋に水を注ぎ、(1)を加えて火にかける。煮立ってきたら弱火にし、アクをすくう。
(3)しいたけ醬を加え、ふたを少しずらしてのせ、野菜が軟らかくなるまで、7~8分煮る。みそを溶き、強火でひと煮立ちさせ、器に盛り、ねぎを振る。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)